華丸先生の連絡帳

学校の先生の生活を豊かに 学校現場をもっと元気に 楽しく平和な毎日を過ごすためのブログ

学校の先生の生活を豊かに
学校現場をもっと元気に
楽しく平和な毎日を過ごすためのブログ

2018年03月

内定は決まったけど

心配なのはズバリ担任か担任外か?
これでしょう?

華丸先生!担任か担任外かは選べるの?

まず、選べません!

じゃー何でそんなこと言うの?
以下3つの句読点までは、我慢して読んでね。

今年、先手必勝といかなくても、来年はさらに必勝につなげるためです。
これをプロアクティブといいます。
プロアクティブとは、問題解決のための積極的対処のことです。

我慢してくれてありがとう。
では、本題

担任を選びたいのに、担任外を受けることになったとき

内心
嫌だ。担任なりたくて教員になったのに!
受け止め方を変える。
嫌だなぁ。
でも、毎月20万円、ボーナスも今年は年で50万もらえて勉強できる。
しかも他の先生の経営がただで身につく(^^)
教師生活は40年は超えることもあるから、はじめの1年や数年ぐらいたいしたことないや。

校長にかける言葉

ありがとうございます。
一生懸命頑張ります。
しっかり他の先生の仕事を見て、来年度担任を勝ち取りたいと思います。


このやり取りをすると
校長先生からすると、まず自分の気持ちに賛意を示したことになります。








次回は校長室で何が行われているかです。



5
IMG_8214

所見は未来の子供へのラブレター


いよいよ学期末。
私は、昨日の時点で所見を終えています。
授業もほぼ終わっており、弱点分野のプリントをとかせています。
そして、何より子供が楽しみにしているのは、お楽しみ会・楽しい実験。

お楽しみ会

寸劇
コント
漫才
クイズ
お店屋さんごっこ
運動場で外遊び
教室内でゲーム

キャーキャーいいながら遊んでいる姿をみるのもホッとしますね。

その間に、先生は引越しの準備です。


教室の引っ越し準備をしながら

しておくと良いこと
教室を片付けながら、万が一丸つけをしていないプリントやノートチェックがもう一つであれば、見直すチャンスです。

子供たちが、出し物を考えている間に忘れていたプリントについては必ず返却をしましょう。

プリントを汚してしまっていたら

ごめんねと謝ればいいです。

今からなら間に合う、いらないものは捨てましょう

春休みに入ってから、片付けをしようとする先生がたくさんいます。
その場合、大量にゴミが出るためにゴミの廃棄が不可能な場合があります。
そして、ゴミの管理をする用務員さんにとっては非常に膨大な作業になったり、引き取り業者の方にとっても大変だったりします。
場合によっては引き取ってもらえないこともあります。
万が一慌てて捨てたゴミの中に子供の個人情報が入っていたら大変です。
昔は焼却炉と言うものがあってそこに捨てることができましたが、今はシュレッダーぐらいしか方法はありません。
返す事は無いけれども置いておかないといけない個人情報については慌てて捨てることのないようにしましょう。

段ボールを少しずつ集めておきましょう
春休みに入ってから片付けたいと思う先生が多いのは当然です。
ですから、段ボール箱も今ぐらいから集めておかないと品切れ状態になります。
学校で出てきた不要な段ボール箱を使って今年の荷物をまとめる方が無駄がありません。
残しておいた方が良い資料についてはまた次回の記事にします。
少しずつしておくと楽になってきますよ。
転勤の場合はまた引っ越しの方法が変わります。

今日も頑張りましょう
華丸



教員を辞めたい・ブラック労働だ・・・。

b42895f2ce1e70cb885348b67e547d3e_t


わかります。
辞めることが脳裏に浮かんだときに、子ども時代の記憶を思い出すことも辞めるかどうかを決定する大事な要因になります。
また、イメージを作ることも大事です。
悪いイメージがあるときには、自分は子供たちにそのような思いをさせないとする新たなイメージを作り出すことも大切です。
理科が好きな私の場合は以下の話のイメージ。
教育実習生としての視点なのか教員としての視点なのかで意味は変わります。私たちは、何かを(夢・理科への関心など)子供達から引き出すことができる立場なのです。
それがあればきっと大丈夫。
いきなりそんな力はつきませんが、とどまり学ぶことで少しずつ力がついてきます。
子供の能力を引き出すことができないとなれば辞めることになっても、納得できるはず。

文句が減れば、新しい行き先がみえる。
そういう力がつくほうが生きていて楽しい。

帰らぬ時間・戻る記憶

7ce6125913fd87f26c9a2c3759a3b8a1_t

理科室に足を踏み入れると、なんだか懐かしい薬品のにおいがが鼻の奥を刺激して、それから微かなアルコール臭が鼻先をくすぐりました。
その瞬間、他に誰も居ないはずの理科室に子どもたちの声が広がり耳の奥を震わせたような錯覚に陥った。
突然、自分の小学生の頃の記憶がセピア色の古い写真のように脳裏に甦った。



教育実習で5年生の理科の実験を担当する事になった私は、前日の放課後に準備をするために理科室にやって来た。
何年にも渡り実験や観察実習で使われた薬品やアルコールランプの香りがすっかり染み付いた理科室特有の空気は、どの学校でも同じものらしく、私に子どもの頃の記憶を呼び起こさせたようだった。

ふと、あの頃の理科の先生と、楽しかった実験の数々を思い出し、私は思わず笑みをこぼした。
 フラスコや試験官が妙にかっこよく見えて、最先端のSF映画の登場人物になりきって実験に夢中になった。先生の白衣にも科学者の雰囲気が漂い憧れを抱いた。
私も、友人も、目を輝かせて理科室に足を運んでいた。
06107c107f4ad36f69c051a578215fa8_t

教員を目指して大学で教育について学ぶうちに、先生が学習指導要領で取り上げられている必須の実験を遥かに上回る実験をおこなってくれていたことが分かった。
リスクを取りながらの授業。
リスクをとる危険性を感じながら行っていた授業。
教育実習の現場でひとつひとつの基本的な実験ですらいかに危険性をはらんでいるのかという事も実感した。

 先生は簡単に工夫を凝らした様々な実験を見せてくれたり、実際に私たちにも体験させてくれたりした。
自分にはまだ到底できない。
片づけがなかなか終わらず休み時間が少なくなるのも気にせずに、私たちは毎回の実験をとても楽しみにしていたあの頃。

 時折先生が厳しく指導する場面も印象に残っていた。それも、今思えば教育実習でいざ実験に取り組むにあたり、児童の安全を第一に考えていたのだろう。
安全のためのルールを子どもが破ったことで注意を受けたことに気がついた。愛情に気がつくのが遅いのは昔から変わらないのだなと
自らの付き合いと重ねた。
愛情の深さは測るのが難しいと思うと同時に尊敬の思いにかられた。

明日の実験に向けて、私はひと通りの準備を終えると、ひとつ深呼吸をした。
鼻腔からあの薬品臭が流れ込み、体内を理科室の空気が巡り、少年時代の記憶と混ざった。
いつか感じた、わくわくした気分、高揚と興奮が身体中を駆け巡った。

「きっと、大丈夫。楽しんでできる。」
そう、先生に肩を叩かれたような気がして、
私はまたひとつ笑みを零して理科室を後にした。

↑このページのトップヘ