ぴったり実験結果が同じとき子どもは感嘆の声をあげます。

「すごい。」「あっ、予想と違うけどこんなにぴったりになるなんて!」
そして、夢中で考察をかきます。
こんな指導をする前準備を教えます。

正確に実験をすると

ふりこの長さが50cmのときは1往復の時間が1.4秒
100cmのときは2秒になります。
重さ・ふれはばを変えても、ふりこの長さが50cmなら1往復の時間は1.4秒
この他の数字であれば、誤差が出ている可能性が大です。
誤差を考察させることも大切です。事前の準備で実験の技能を高める授業になるように指導することが大切です。

ふりこの長さは糸の長さ?

ふりこの長さは、糸からおもりの重心の真ん中までです。
糸の長さを測るときに、おもりの真ん中から支点ではさむ部分までをつかいましょう。

どんな糸をつかうの?

たこ糸がオススメです。刺繍糸だと細くてふりこがふれているときに絡まることもあります。
他は釣り糸です。

事前練習

理科室で説明するのではなくて、落ち着いた教室で事前に練習を指導させます。
・ストップウォッチ
・1往復の数え方
・おもりを離す人
・記録をする人
に役割をわけます。

途中で役割はかえません。
これは測定者が変わると、離すタイミングや止めるタイミングが変わり誤差につながりやすいからです。
外れ値(結果の数字が極端に違うもの)は、無視して3回測るのであれば、2回とみなし2で割るか測定をもう一度するかです。

そして、先生がふりこを手で動かしながら、ストップウォッチのスタート・止めるタイミング、1往復を全員で数えてみる。手を離す放し方(おもりから手を離す。)



実験装置の準備

実験装置は教員で1つの実験は組み上げておきましょう。思考や結果の整理に時間をかけさせるほうがよい単元です。
準備するもの
・鉄製スタンド
・おもりの中心から支点までの長さが50cm、100cmにネームペンでしるしを入れたたこ糸
・ゼムクリップ
・分度器であらかじめ、ふれはばの15度と30度を紙に測り、実験装置にたこ糸をたらしたところが0度になるように、セロテープではっておきます。
・ストップウォッチ(動くかどうかは必ず確認します。)
・データを記録する紙(準備がたいへんであれば、教科書のデータが書き込めるページを印刷しておきます。)
・電卓(実験の事象に注目をさせるために、手計算はしないほうがよいでしょう。)

これで実験の半分は成功したのと同じです。
準備は大変ですが、用意してみましょう。
理科って面白い。先生も子どもも思える授業になりますよ。