授業の流れ

いよいよ実験です。
前回の準備をしておきます。
理科の力をつけること関係がない、子どもがひっかかるポイントはのぞいているので堂々と授業をしましょう。

まずはふりこについて説明をします。

具体的な実験装置を教室に持ち込んで、ここまでを支点・ふりこの長さ・ふれはば・1往復とはを説明します。
電子黒板やタブレットがあれば、NHKの動画を使いましょう。(こちら
ない場合は、言い回しがわからないときは、事前に見て同じ言い回しで説明しましょう。

同じにする条件・変える条件

植物の発芽と成長でつかった、同じにする条件と変える条件に分けて予想させます。

理科が苦手な人はこの言い回しで解決


4月に条件制御の説明ができていない場合は、子どもに最初は説明しましょう。
教え込みです。板書します。

問題(仮説)
ふれはばによってふりこが1往復する時間がかわるのだろうか

変える条件   ふれはば(15度 30度)
同じにする条件 ふりこの長さ(50cm) おもりの重さ(10g)

ふれはばを変えるとと聞かれているので、変える条件はふれはばです。
他の条件は同じにします。
と指導します。

次は、教え込みではなく考えさせます。
問題(仮説)
おもりの重さによってふりこが1往復する時間がかわるのだろうか
「変える条件は何ですか?」
「同じにする条件は何ですか?」このぐらいは聞いておきましょう。

変える条件   おもりの重さ(10g 20g)
同じにする条件 ふりこの長さ(50cm) ふれはば(15度)

おもりの重さを変えるとと聞かれているので、変える条件はおもりの重さです。
他の条件は同じにします。


3回同じことを聞くことになりますが、同じく聞きます。
ふりこの長さによってふりこが1往復する時間がかわるのだろうか
「変える条件は何ですか?」
「同じにする条件は何ですか?」このぐらいは聞いておきましょう。

変える条件   ふりこの長さ(50cm 100cm)
同じにする条件 おもりの重さ(10g) ふれはば(15度)

ふりこの長さを変えるとと聞かれているので、変える条件はふりこの長さです。
他の条件は同じにします。


これで、3回同じ考えを説明しますので、先生も子どもも条件制御はバッチリです。

簡単に実験の説明をしましょう。

事前練習

理科室で説明するのではなくて、落ち着いた教室で事前に練習を指導させます。
・ストップウォッチ
・1往復の数え方
・おもりを離す人
・記録をする人
に役割をわけます。

途中で役割はかえません。

いよいよ実験です。理科室に移動しましょう。
板書は電子黒板に表示するか、あらかじめ拡大用紙で実験手順の理科教科書を用意しておきましょう。
(なくてもかまいません。)



実験装置の準備
実験装置ははじめの実験は組み上げておく方がいいです。しかし、子どもに組み立てさせても構いません。今回は、組み立ての精度による誤差がはいらないほうがいい実験です。
むしろ
思考や結果の整理に時間をかけさせるほうがよい単元です。


準備するもの
・鉄製スタンド
・おもりの中心から支点までの長さが50cm、100cmにネームペンでしるしを入れたたこ糸
・ゼムクリップ
・分度器であらかじめ、ふれはばの15度と30度を紙に測り、実験装置にたこ糸をたらしたところが0度になるように、セロテープではっておきます。
・ストップウォッチ(動くかどうかは必ず確認します。)
・データを記録する紙(準備がたいへんであれば、教科書のデータが書き込めるページを印刷しておきます。)
・電卓(実験の事象に注目をさせるために、手計算はしないほうがよいでしょう。)

次は2・3時間目の流し方です。
理科室では2時間ほど確保しましょう。