みんな頑張っているよ。だから自分はすごい!というのはやめよう

 教育の研究会や意欲的な活動をしている人は、つい自分が「すごい」と勘違いしがちです。
私もそうです。実績の自慢のし合いになるとさらに泥沼になってきます。私は、著作を持つことになったときに調子に乗らないことを第一の目標としました。
 地道な仕事をしている人も立派です。有名教師になってくると、保護者と子どもの目が変わりがちです。
そうなると手が抜けていても指摘されることが減ります。これをよしとして調子にのるのか、気をつけるのかは誠実さと関係があります。

有名な教師であるという基準は、子どもを見ていないという事実に近い

 有名教師になるとどうしても、教育委員会や他部署からの依頼や作成書類が増えます。
これは、子どもを見る時間が減ることを意味します。
1日は24時間しかありません。
仕事を減らさない限りおのずと、限界がやってきます。
知り合いが増えるごとにまた大人の付き合いも必要になります。
法律的な知識や科研費のことなど様々なことに頭を悩ませることになります。

コスパがいいのは定時勤務。定時退社。で帰る教師ですが

早帰りの理由は様々ですが、定時勤務。定時退社。の教師が一番コスパがよろしい。
そこを目指せば、プライベートも充実します。
海外研修や学会、研究の際に勤務時間のときに空港で会う教師の多いこと。
挨拶をすると「海外の波にのってきます。見逃してください。」
もちろん、私は事実がわかりませんので笑ってごまかします。
遊びに行っていることが本当だとすれば、無駄なリスクを抱えることになります。
年休として出していても、保護者の目があります。
万が一を考えるといくら年休でも気をつけた方がいいでしょう。
ですが、これは自分の楽しみのために犯すリスクです。
定時勤務。定時退社。に帰り続けるほうがお得でリスクが低い。
こうなるとつまらない教師ばかりになりますね。

子どもを見る力をつけて時間の折り合いをつけることが解決策です

私は、心の専門家として聞き方は磨いてきました。
時間の折り合いをつけるときには、リミットセッティングをします。
子どもたちに厳しくあたるのではなくて、優しく接することも短い時間しか取れない場合は有効です。
「自分がえらい」だから、忙しい。子どもは仕方がない。
有名教師がえらい!とあがめる教師のみなさん
もうそういう有名教師と言われる人に盲信するのはやめませんか?
目の前の子どもを支えているあなたが取り組めば取り組むほど
「あなたがすごくなるのです」
偉そうにならないように今日も私は地道に生きようと思います。