アットホームな学校の職場は、ブラック企業のそれと同じ

 「うちの職場は、仲が良くていつも提灯学校なんです。」
管理職がたまに自慢するこのワードはとっても危険です。
「アットホームな学校の職場で、いつも遅くまでがんばっている先生たちであふれています」
これも、めちゃくちゃです。
私が働き始めたときには、この言葉は私にとって素敵に響いていました。
熱心な先生がいるのだなぁっと
でも、現代の価値観では、違いますよね。
社内運動会や社内・・・がはこびる会社は、暗黙のうちに参加が強制されます。
飲み会も同じです。
学校では経費はありませんから、基本的には自腹です。
また、教師は長い説教をたれる先生が多いので「なかなかの苦痛」です。
ブラック企業の飲みたくもない上司といつまでも話を聞かされるの、さらに上をいく辛さです。

職場に居続けるのは、自分の家のリビングのようにしているから

雑談に華が咲きつい帰りが遅くなることはあります。
しかし、常態化している先生は3つに分類されます。

1仕事量が多すぎて帰れない人
これは、お気の毒です。私もひどいときは、始発に乗り喫茶店で仕事をしてという日々でした。
昇給とはあまり関係はないです。さらに、昇給額はなしのつぶてです。
負担が大きすぎるときは、広くいろんな人に相談して証拠を残しておきましょう。
仕事量は分けていくことが大切です。

2仕事の効率が超絶悪い人
日記に全てコメントをつけます。
そうですね。
大切です。
ただ、このために日々の授業がおろそかになっていたらどうでしょうか?
本業は授業です。学校運営です。そして、学級運営の一部として日記指導。
国語の指導をしてます?
あなたは、いくつ論文を書いたりエッセイを書いたりしていますか?
見て楽しむことと指導することは違います。
どこにウエイトを置くかです。
業務で求められているのは授業です。学校運営です。その次に、日記指導などのはず。
日記にかかわらず、自分が本当にする大局とそれについての具体的な方策は常に意識すべしです。

3職場が家の延長になっている人
家族のように付き合うといえば、聞こえはいいです。
この反面として、話に付き合わされているという人もいることを知っておきましょう。
この家族集団が、「あの人、・・・だよね」という噂の元になったり、仲間はずれを生み出したりする温床にもなりかねません。
職場に放課後ゆっくり仕事をするのは楽です。
自分の趣味と言い切れないなら、その残業は前述の1の業務負担が多い人が3の遊び場の人の中に紛れてしまい、ダラダラ残業で職場に残る人も仕事が終わらなくて悩んでいる人も同じ「遅くまで残っている熱心な先生」になってしまいますね。

すっかり時代が変わり、昔のような価値観が取り残されると問題が生じてきています。
教員の仕事は何事も、中庸の精神をもって取り組みましょう。