ブログ記録用資産総決算。ご家庭での算数教育に家庭科教育に使えます。

 金融教育を教えるためには、自分自身が収入と支出、蓄え、節約、最後に投資を実行する必要があります。本円グラフは、フェイク(偽り)の値です
家庭科の教科書によく載っている例と同義です。
計算は小学校で習う割合で十分対応できます。生きた算数教育としてお小遣いを使って家計簿管理・投資割合などのバランス管理を行ってみてはいかがでしょうか?

生活防衛資金を含めた総資産の把握

家計簿が大切なことは、知られていますが、投資教育の上では今自分がどのぐらいリスク資産を取っているのかが分かることは大切です。
リスク資産と無リスク資産のグラフを毎年末に記録すれば、自分が今どれぐらいリスクを取っているのかが分かると思います。生活防衛資金も含めての金額となります。生活防衛資金とは緊急時に使えるお金です。投資には使わないとされるお金で、おおむね4ヶ月から2年ほどの資金を現金で持つことが多いようです。

子供に生活防衛資金を教えるなら

友達と遊んでいて、お菓子を買いに行こう!となったときに必要なお金。
晩御飯もない。保護者の方もいない。そのようなときに使うお金。
家族が入院した。電車ででかけるときのお金。
イメージがピンとくる生活防衛資金を考えましょう。例えば、交通費プラス食事分を残しておくように教えるのは大切です。
2018年6月末日
2018年6月28日 総資産ダミー

確定拠出年金がおそらく1.1%でNISAが0.4%でしょうか。国債が63.7%に生活防衛資金が34.8%ということで、無リスク資産が98.5%の状態です。
例えば、1年投資をし続けるとどうなるか
2019年12月31日
2019年12月29日総資産ダミー

確定拠出年金がおそらく2.2%でNISAが1.4%でしょうか。国債が61.7%に生活防衛資金が34.7%と国債比率が下がっています。依然として、無リスク資産が96.4%です。貯金や無リスク資産が当たり前から、あまりにも貯金・無リスク資産に偏っていることに気がつきました。

意外!可視化することで投資比率が異常に低いことがわかる

 リスク資産を投資信託とすると、先進国債券、国債も含んだ割合になります。これを除外すればもっと投資割合は減ります。リスク資産が1.5%から3.6%に倍増した!そういう問題ではないことがわかります。50%投資しようとすれば毎年1.5%増加するなら約33年かかります。22歳で働いて50歳に到達したときにようやくリスク資産が50%になる。これは非合理です。一般的に投資は、一括投資をして長期運用したほうがリターンが安定し、積立よりよくなることが多いものです。
 投資のしっかりした本ですと、はじめにリスク資産を多くして、年齢を重ねたり収入が減るリタイアなどに際しては、債券などリスクの低いものの割合を増やします。

・年齢を重ねる=投資できる年数が限られてくる
・収入が減る=暴落時の仕込みができにくくなる。取り崩す必要がでてくる。景気悪化の時期に増えるので、損失拡大の可能性がある。
グラフや経済を基本に子供のお小遣いでいろいろこのグラフですと統計について考察できます。

生活防衛資金を抜くと見えてくる姿

 生活防衛資金を抜くとグラフが変わります。
2018年6月末日
2018年6月28日防衛資金なしダミー
2019年12月31日
2019年12月生活防衛資金抜き資産ダミー
1年半でリスク資産が2.3%から5.6%に増加しています。
すごいのが国債が1年半たっても94.5%となっている点です。 
94.5%も国債ではほぼ貯金と変わらないでしょう。リスク資産5.6%が90%下落しても、全体資産としては、5%も影響を受けない。生活防衛資金を確保したままで投資の割合を見る視点も大切ですね。
グラフを半年から1年に1回作成して見ることで、自然と自分の生活について見直す姿勢がうまれます。大切なことですね。

まとめ

本記事では、小学生の子供が学ぶ算数の知識と社会の知識を使って自分の貯蓄を考えるという意味で、参考例をあげてみました。高校から急に投資信託について学んでも、家計簿と投資の割合をグラフで考察できなければ、身につきません。高校の家庭科で10時間投資について教えることはまず考えにくいですから。せいぜい1時間の2ページ(おおむね6ページ進むとみれば20分)。
学問には、積み上げが大切です。
節約、貯蓄、あまりでどうしてもなら投資。投資は余裕資金で慎重に行う。高校を出ると自己責任が一気にのしかかります。生活を狂わさない投資について指導することこそが大切です。

謝辞
グラフの描画については、モッティーさんのツールを利用しています。