研修講師の見方

研修を頼まれることがあります。統括指導主事の先生に教えてもらったコツ。
統括指導主事なんていうと教育委員会の大ボスのような気もしますが、私たちを支えてくれるスタッフと考えてください。私たちを側面から支援してくれるポジションです。
研修をする側からの見方がわかれば、受講生も受講するポイントが見えて得をすると思うので記事にしておきます。

研修講師ははさまれます。


2点の板挟み
  1. 伝えないといけないこと(受講生にとって本当に必要なこと)
  2. 伝えたいことがある。
これがズレないように教える。つまり苦手な料理を食べさせるようにストーリーを描けという教えです。
そのためには、戦略が必要になります。

戦略とは何をねらうのかである!

言語活動の大事さを体感させる。などと決めておきます。
そのためには?戦術が必要である!

誰もがびっくりするネタを持ち出す。 


インパクトがあるほうがいいですよね。例えば、テレビ番組 わらってはいけない科学からひっぱるなら、こんな場面をみせます。




これが言語活動の充実の具体例


その次に、なぜこの現象が起きたかの話し合いをさせます。
そして、話し合いを発表させます。
説明するためにメモをとりましょう。
聞き直しをしていきましょう。
そこで、ご概念や本当はどうなのか、などを話し合い活動により深めていきます。


これであれば戦略を保って(ねらいが達成されて)展開します。
もしもこの現象だけを見せれば、テレビでみたものだ!などの意見が飛び交うだけになり言語活動の充実がありません。

戦略を立て(受講者のレベル・対象)
戦術を考えて(若い子向けの実験か、誰にでも受けるものか、しっとりくるものか)
伝え方を考える(間の取り方など)


言語活動の充実についてというねらいのもとであれば、この展開は子どもに行なったとしてもバッチリになります。
(子どもに慣れさせておくと研究授業がうまくいきますが、難易度は高めの展開例です。)