所見の記事へのアクセスが増えてきて、読者の皆様が所見に困っておられることに気がつきました!
ネットで調べることも大事です。
がんばれ!先生!

所見で書くことがなくなった・・・

昔の書き方

次の学年では字をきれいに書くようにしましょう。
好き嫌いなく食べるようにしましょう。
協調性をもって行動するようにしましょう。

これはあまりオススメしません。
大人になって自分ってもうひとつと思わせてしまうと残念な気がします。
昔はよくありました。


昭和の書き方

・進級おめでとう!次の学年でもがんばってください。(これ、誰にでもかけますよね?)
・○さんはとってもがんばりました(具体的さがない。適当に感じるかもしれません。)

昭和の先生にはよくいました。
これも、適当に指導していたようにみえるので残念です!

ダメではないと思います。せっかく調べているので、さらにいい方法を考えたいですね。

でも書くネタがうかばないよ!

例えば、持ち上がりで所見を書くとなると困りますね。

上記と比べるよりは、いいかなぁと思う平成版を考えてみました。

いきものがかりパターン

バンド「いきものがかり」はその名前の通りの由来だと聞きました。
子どもにとって、係は自分で決めることができる楽しい活動です。

「○○会社」「▲新聞社」など楽しい活動がいっぱいの一年。(名前がそうでなくても子どもは楽しくしています。)

平成パターン
「いきもの係では、率先してカメのえさやりを行っていました。周囲の友達にも声をかけながら、水槽をこまめに掃除をしている姿が印象的でした。」

解説
大人になったときにその子はカメの■ちゃんって思い出せます。記憶のトリガー(引き金)になる書き方ではあります。将来はビックバンドになるやもしれません。

学校の一場面シリーズ


朝一番に教室に入り、元気な声で1年間挨拶して先生も周りの友達をもさわやかな気持ちにしてくれました。

解説
ネタ切れ感満載ではあります。しかし、この挨拶の大切さは指導上で特筆すべき大事な項目です。行動の爽やかさを指摘することで行動を強化できる可能性があります。

休み時間の行動シリーズ

休み時間になると、今がんばっている算数の学習(公○など具体名はださない)のことや、苦手なこと・友達のことを伝えてくれました。できることを一生懸命取り組み、放課後(や宿題で)苦手を克服したときの感動は、来年度以降も伸び上がる基礎になったと思います。

解説
ドッジボール(ドッヂボール)など、日常の部分をオーバーラップさせます。先生との関わりの中で、先生もいいところあったなぁと子どもは思えることでしょう。


だんだんできるようになったシリーズ

できなかった逆上がりも、寒い日も鉄棒をつかんで練習していましたね。その成果として、補助ありで逆上がりができるようになったこと先生も感動です。一生懸命取り組んでいるその姿は周りのみんなのお手本です。

解説
できないことが、できるようになったことを大きく書くパターン。子どもが成長したときに読んで、大げさな先生だなって思うかもしれません。でも、子どものその時点ではおおごとだったことも思い出せるはずです。



3学期制だと3回も同じ子どもの所見を書くのは大変ですね。

コツとしては、将来的に子どもが読み返すことを考えて書けばいいと思います。
子どもを一番みているのはあなたです。

管理職の先生に助けてもらうことは次のことです。
内容の意味の通りをみて頂きましょう。
そのために早めに所見の下書きは出しましょう。
まずは、所見を書いてみてすぐに出す。
管理職からの修正がきたらすぐに、訂正すればいいかと思います。
提出がすでに遅れていても、見て頂きましょう。

この手立てを事前(プロアクティブ)にすることで、
終業式に保護者に指摘されても、管理職に相談しやすくなります。

子どもが一生手元に置いておきたい、文言がはいるといいですね。
上記の文章を真似してもいいです。ただし、自分のみた事実を書きましょう。

平成の書き方には、子どもが将来活躍できるようにメタファー(暗喩)する文言を織り交ぜています。
よい願いを込めて書いて見ましょう。

所見をさっさと仕上げて、3学期の残りを子どもといっぱい接していきましょう。