華丸先生の連絡帳

学校の先生の生活を豊かに 学校現場をもっと元気に 楽しく平和な毎日を過ごすためのブログ

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2019年06月

道徳の評価は大変に見えますが、こう考えると楽

 最近所見の記事の閲覧者が急増中です。おやすみ中に成績つけご苦労様です。道徳もお困りのことと思います。そこで簡単につける方法を教えます。
子供にどこが一番印象に残ったか聞き取りをしましょう。一人ずつ5分ぐらいかけてです。

こころのことは書くときに気をつけないと呪いの通知表(呪いの成績表)になる

心の問題って本人が一番よく知っています。教師が勝手に評価すると、「違う」と心の中で悶々と抱き続ける呪いの成績表ができあがります。
私は、必ず子供達に聞きます。1学期に1名程度は違うということがあります。
よかった!危うく将来にわたって、「私、こんなこと思っていなかったのに」と思わせる呪いの成績表を先生!あなたが作り出すことになります。そうならないためには、面接(聴き取り)とふりかえり用紙が大切です。
ふりかえり用紙は教科書会社が工夫を凝らしています。
教科書会社の記録をみると大いに参考になります。
教科書会社の工夫についての記事はこちらです。

今すぐつけられる道徳の評価!
授業時間内に面接で聴き取りを行い、ふり返り用紙の記録も使えばより深い記述につなげることができます。

呪いの成績表ではなく、ハッピーな成績表にする

こういった事実の記録をした上で、以下のようなおまじないをしておくと、子供達にとってのハッピー成績表になります。
いい面や頑張っている面を引き伸ばす。若干盛る。これはハロー効果。
盛ることが苦手な人(私もそうです)は、最後にこう付け加えます。
「・・という点でも今後大いに期待がもてそうです。」
「2学期でも、・・・について大いに活躍をしてくれることでしょう。」
未来をいい方向に暗示しましょう。
これが、子供達が成績表を見直すときに所見の記録を読んで、アンカーとなり記憶のトリガーポイントとして作用して、未来をいい方向に暗示する効果をさらにエンハンスします。
面白いほどにカタカナ英語が飛び出しましたが、ググり倒してみてください(この言葉使ってみたかったのです)。
暗示はおまじないのようにもなります。言葉は言霊とはうまくいったものですね。

読者の皆様へ
本ブログを読んでくれた皆様が大いに活躍し、幸せになると確信しています。
今日も楽しみましょう。
華丸先生より



 

所見本に頼らず、本記事を読むあなたは偉い!

バレると危険、所見の本の書き写し。所見集で所見を書いてしまうと、バレると大変です。
雑誌の所見例もバレますよ。昔通り丸写しをして、バレたときに子供達の「えぇー、本を写してたんだ。」これはシャレになりません。でも、所見が書きにくいのは事実です。
そこで、バッチリ本ブログでサポートします。

まずは、2017年の記事
所見ってどうやって書けばいいの?? 所見の基本的な書き方
人気のある記事です。基本というか当たり前ですが。

すぐに助けての人は以下の記事
所見が浮かばない・・所見に書けそうなことリスト
40人近く教えていたら、すぐに浮かばないのも無理はありません。
さらりと書くなら

あっさり所見の例1

これで一気にかける小学校の所見まとめ集
もっと書くヒントが必要であれば、この記事

土日に所見を書いているあなたは、頑張り屋さんです。
上記、記事を読んでサクッと仕上げましょう。
私は、今はある公募を書いています。
自分の力量を高めることに時間を割いています。
まずは、目先の子供達に全力を尽くして、所見という形に仕上げていきましょう。
応援しています。

今日は休日だ!を感じられたのは働いて10年以降

 1校目の学校では、毎朝5時ぐらいには仕事場近くのファミレスで仕事の準備をしてから管理職が来る7時に職場で仕事。鍵をもらうと、仕事に際限がなくなる。労務管理を管理職の責任にして自分は心置きなく働きたい。そう思う日々でした。土日は勉強会に研修に大学院まで行ってしまいました。
寝る時間を確保するために引っ越しをして大学院と自分の家を目と鼻の先にする。
大学を出てから、ワンルームではなく家1軒分の自己投資です。
10年経過してから、少しずつ休日を感じるようになりました。

石の上にも3年だけど、もうそんな時代でもないのかも

景気後退(リセッション)が一年前後で訪れると噂される経済状況です。
今は、転職市場は花盛り。波に乗って自分に合う会社に異動できればしめたものです。
異動願いをお願いすることもいい。
10年間経たないと休日感を味わえなかったのは、少しだけ後悔です。

休日感って外国に旅行することばかりではない

学校の先生あるある。週末に海外行ってきました。
だいたい、韓国、グアム、最近はLCCもありハワイあたりでしょうか。
バブリーな時代から抜け出せない教員。
確かに私の働き始めの頃は、海外旅行はステータスになっていました。
冬はスノボーに行く。
仕事のだるさを散財で過ごす時代。
本当に欲しいものが何かが見えないときもあれば、意外とハマって人生の趣味になることもありました。

今の私の休日感

朝においしいコーヒーを飲む。早朝の展望のよいカフェで読書を楽しむ。親しい友人と何となく話をする。無駄遣いですが、おいしい料理を楽しむ。
執筆をする。
映画を楽しむ。
大きな駅での隠れ場を見つける。
近所のカフェで勉強をする。
近所での楽しみを見つけては楽しんでいます。
歳をとると、すぐに会える友達は減ります。ブログやツイッターでみなさんと細く助け合いながらゆったりと繋がっていけるといいなぁと思います。








 

指導書をディスる人達

教科書会社の参考書を複数読めば、一番最良の教材研究となります。教材研究と実践は違います。というオチの記事です。

 指導書をディスる人がいます。屁理屈と事実に分けて考えてみましょう。
最後に教科書が最高の参考書である理由。

教科書執筆者は、教育学部の大学教員は現場教員出身者も多く、現役で現場の先生も執筆している。

まずは、教科書会社は教科書の作成に一定の品質を求められます。文部科学省による検定です。外部評価です。
修正箇所が生じれば、すぐさま変えていきます。そして研究編や指導書には現場の先生も含めて大学の知見を取り混ぜながら、作成されていきます。
現場の先生の力と大学の力そして文部科学省の質の担保
さらに、補強するために指導書があります。
今日の傾向もしっかり捉えられています。
例えば、国語ではアウトプットに重点が置かれています。
今更、昔風の読み取りばかりではなく、教材の学びをどのように表現するかに重点が置かれています。
ポスターセッションのこともあります。プレゼンテーションソフトによる表現であることもあります。
社会に出て研究や仕事にそのまま役立つ技能が磨かれていきます。

指導書より私のサークル(研究会)が優れているという屁理屈

 先生方の中には、自分のサークルが全てで後はおかしいと言い切る人もいます。指導要領を超えて指導することもあります。このアレンジは悪くはないのですが、優れているといえるのでしょうか。
そもそも、教科書会社の指導書をディスることで自分たちが格上のように感じているのであれば、寂しい。教科書会社の作成のプロセスがなかったかのように、自分たちの実践こそが至高!と言いふらせば、若い方は間違うこともあるでしょう。なぜ教科書会社の指導書こそが最高の参考書といえるのか。
それを知るには、私たち教員の授業準備を考えるとわかります。

教員の授業研究の方法の一例

 私たち教師は、教材研究をするためにどのような経路を取るのでしょうか。

通常の授業準備

 教科書を読んで、自分で問題を解いたり、音読したりして教材の雰囲気をつかみます。続いて、1時間で何を指導したいかを明確にします。例えば2桁の繰り下がりの引き算であれば、10のくらいと1のくらいを意識させて借りてくるときを金種(お金)などの身近な例を出して指導すれば繰り下がりのイメージが伝わるのではないかと仮説を立てます。
そうすると、めあては2桁の繰り下がりの引き算のしかた(を考えよう)などになってきます。
子供が予想しそうな考えを板書計画に落とし込みながら、時間配分を考えて完成です。

私たちのサークルのやり方が最高!の授業準備

教祖の考え方がまずあります。理論(またはそれに似た言葉)と言い出す人もいますが、科学的な裏付けに乏しく理論とは言えません。理論とは、例えば二重盲検法などの手順で確認されたレベルまであることが望ましいでしょう。せいぜい実践研究という名前の作文や本の売れ行き、最悪なのが・・大学付属だから最高!と言い出すことです。・・先生が言っていたから。特に・・大学附属と言い出すと?となります。
・・先生の方法が、自分はマッチしたので試してみたい!という願望ならまだ理解します。
大きく現実の子供達とのギャップがあります。

・・先生最高が生まれる理由

サーカスのショーのように、突然子供達が講堂に机と椅子を並べられて知らないおじさん・おばさんの授業が行われる。周囲を誰か知らない先生に囲まれる状態。
それは、どんな子供でもお利口に授業を受けます。
これ、ただの催眠です(笑)。
スプーン曲げのマジックのレベルです。
高揚した雰囲気の中で、人のいいなりになる傾向がある人は無自覚(無意識というより無自覚)に力が入ってしまってスプーンが曲がります。それが本人は無自覚に力を入れていて力を入れたことにすら気がつかないほど催眠のスイッチが入っているので、マジシャンを信じる仕組みです。実際にスプーンが曲がる事実と無自覚のコンボでその言葉を発した人間を信用してしまいます。
まぁ、本当に超能力かもしれません。知らんけど(大阪風)。
同様の商売に、空きテナントにいきなりおじいさんおばあさんが大集合して、最初はお米や卵が手をあることや簡単なことでもらえて、最後に高額商品を買うあの手法です。信用や信頼ってこんな感じで簡単に作り出せます。
サーカスショーみたいな、いきなり他のところから先生がやってくる授業の事前準備に起きていること
サーカスショーに選ばれた学級の先生が必死に、「今度は・・・先生っていうすごい先生が来るから」これを子供に洗脳に近いまでに刷り込みます。
そりゃーうまくいきます。
ひどいのは、ショーの団員にされる子供達の同意も何もない。判断できる年齢ではない子供を催眠まがいに連れ出す。うーん難しい。
研究授業前も先生の異質な雰囲気が学級に影響を与えていることも多いものです。
複雑な思いも抱きながら、私は、こういった授業も大いに参考にします。一生懸命指導している先生って素敵ですし、自分もがんばりたいなぁって素直に思います。ただ、大先生を連れてきてどうこうというバイアスについては、冷静にみています。
だって催眠の最大の醍醐味は熱量でなんか「自分もできそう」「・・こそ最高って」テンションをあげるのに適しているから。
熱量をあげるツールと最高の参考書は違います。

10分研究さん

休み時間の10分で授業プランを立てる方もいます。職員室でおしゃべりの時間と生活時間を引くとこうなります。この場合は、指導書どころか、朱書きの教科書を読みながら授業をすることになります。大慌ての方法です。ところが、この方法でもまわるのは、教科書会社の指導手順や発問例が記されているから。ベテランさんならこれにアレンジを加えると子供の実態に合います。よく練られています。

教科書会社の指導書や研究編

 地方に住む先生やなかなか論文を読む時間もない教員にとっては、その手間を省いてくれる本が指導書や研究編です。しかし、この本でも科学的な裏付けがあるというよりは、事例程度の研究がもとになっているものがあります。また、何十年という教育実践をもつ先生方の結晶が指導の流れとして書かれています。教材研究面において、これほどの資金と多様な人間が注ぎ込まれているリソースは他にはありません。ですから、最高の参考書と言えます。

教科書をディスる人と噛み合わないのはここがわかっていないから

教科書をディスるサークルさんと噛み合わないのは、「参考書」と「実践の熱量」を混同しているからです。教科書をディスるサークルに入る方は、自分の勤務時間外をサークル活動に捧げます。みんなが旅行に行っているとき、遊び呆けている時間をサークルに捧げます。この時間をかければかけるほど、崇高な人として崇拝されます。修行ってやつですね。ちなみに公教育ですから、教員は労働者。仕事時間外は遊び呆けていいのです。聖職者としての教師ならば、禁欲的に学びを深める。これですよね。
ただし、自分のサークルの範囲内が中心になる。これでは、どうしてもサークルの考え方が主となります。科学性がないので、修行時間と勧誘力が全てになる世界。それ以外の教科書なんてディスらないと自分たちの信仰心が示せないです。
これは、教育サークルの仕組みの問題で教師個人の問題ではありません。団体に所属するとどうしてもこういった点を勘案して参加しないといけないという意味です。
私は、サークルの人の考えも大いに参考にします。サークルに入ってまで教育にかける熱量のある人は魅力的で大好きです。

結論

教科書会社の指導書(研究編)は最高の参考書。子供達の実態によって色付けは、教師である自分が頑張ること。
サークルは実践の熱量を頂けるありがたい場所だが、修行と勧誘、信仰心といったバイアスがかかっていることを考える。
そして、自分の冷静で澄んだ眼で子供をみて教科書の指導書とサークルを必要に応じて利用する。
何でも、一つだけ最高ということはありません。
清濁併せ吞みながら、そのときの子供に適した指導を考えることが私には合っている気がします。
目の前のあなたこそが、子供たちにとって最高の教師になりうる候補者の一人だ。
それだけは間違いがありません。

微妙な先生は、子供から慕われていない

子供から慕われない先生にも言い分がある。どの先生も初めは教育熱にあふれていたはず!

 教師は職員室の力関係で職場の居心地が決まります。でも、本来の仕事は教室の子供達をみること。
この職員室の縄張りに時間をかけてしまうか、或いは仕事に時間をかけているかのバランス感覚が崩れると辛くなることがあります。
もしも、職員室のマーキング活動にかたむくときに、訳のわからない職員室の主を生みます。
ときとして、職員室の化け物と呼ばれることすらあります。
 職員室でなくても、教室に先生がかたまって変な雰囲気を垂れ流されると職場の平和が乱れていきそうですね。
職員室の主がずーっと職場にいる最悪の事態を避けるために転勤があるとも聞きます。
ただ、10年転勤も多く、10年も職員室の主として君臨すれば十分最悪の事態だと思います。
 一般的に職員室は大切な場所です。
私は、職員室で楽しく歓談することが楽しいと感じます。
大人同士で話をする方が楽です。
でも、職員室(特定の教室も含む)に入り浸る先生は子供達にとって微妙にうつる。
教員も気を抜きたいときには、職員室で一息つく。気合いを入れて教室に戻る。健全です。
何事にもバランスが大切ですよね。
ときとして私は、職員室で主(化け物)ごっこをしたくなります。
知恵をいただくこともあれば、教えることもある。
何よりも加齢は誰にでも訪れます。
私は職員室では、「よいこらしょ」と言わないと動けないときがある。
だから結果として職員室に長居するときもある。
そのようにいよいよ動くのが億劫になったとき、私も職員室の主(化け物)になるのかもしれません。
私は、自分にそういう面があることを自分で認めることこそが大切だと思います。
人のことは言えない。ただ、自分は主にならないように生きる。
あの、プリントを配るときに唾を指につける先生。私はそれはしない!と決めて子供にお願いすることもあります。「加齢で手がかさかさだから、紙をうまく分けれない。唾をつけて紙を分けるのはみんなも嫌だと思うから、助けて!」ということもあります。指サックも年寄りくさいけど次善の策です。
一工夫して、加齢を子供達に感じさせない工夫も手練れの教師はもっています。助けてくれた分、自分の教育経験をフルに使って最高の学級にしてみせています。
職員室の主も同じ。自覚なく職員室に長居する教師であることに気づかないと、微妙な先生として子供の目に映るでしょう。
当然です。
教室で子供をみているように見えて、実際は職員室の大人のマーキングに夢中だからです。

子供から慕われる方法

子供に慕われるには、基本があります。
朝は、教室にいて子供に挨拶をしましょう。
元気に話かけてくれる子供と会話を弾ませて、おとなしい子供にも話を向ける。
静かに本を読んでいる子供の本を確認して、話題にしたりこそっと面白いよねと伝えたりする。
運動場に出て、子供と汗だくだくになって、運動しすぎて吐きそうになりながら遊ぶ。
遊び帰りに運動場に長くいる子に声をかけて一緒に教室に戻れば「どうして時間通りに教室にいないの?」と指導する必要もない。
私は、加齢が進み口先だけでも動かすようにしています。
学級であろうとなかろうと、どの子供達にも挨拶をしますし、「元気そうだね」と声かけをします。
街中ですると、不審者案件ですがこの仕事の範囲内ですと「話をしやすい先生」にみえると思います。
恋愛相談も受けますし、親子の楽しい会話やトラブルの相談も子供から受けます。
一番、嬉しいのは笑顔で声をかけてくれること
他の学年の子供やクラスの子どもたちから笑顔で声かけしてもらえること
「明日もがんばろ!」そう思えます。
自分が子供達に関わる中で、子供達に救われているな!と思う瞬間です。
私が心がけていること、子供へ声かけをしっかりして変化を見逃さない努力をする。
これは自然と出ている行動ですが、子供から慕われるいい方法だと思っています。
仕事場ですから、仕事で真っ向勝負できる人間になりましょう。
今は6月30日午後11時に近づいています。
明日から長い1週間です。気持ちが高ぶり眠れないときもあろうかと思いますが、無理なされず!
読者のみなさまが素敵な先生と子供から慕われますように! 

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