華丸先生の連絡帳

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2019年12月

教師の全てとは何か

子供と接する時間を最大化して、全ての子供の学力を上げるダンドリを立てることです。©︎華丸

漢字指導を中心にダンドリの立て方を説明します

毎日3つずつ漢字を指導する これだけで、1年の漢字が2学期で終わります。
2学期の国語下の教科書にうつる頃(10月)には、教科書の後ろのページを使って3学期の漢字を終えることができます。簡単に見えますが毎日進めるためには、時間の厳守が学級経営上求められます。

なぜ、毎日少しずつ漢字を進める必要があるのか。

 一気に漢字を覚えられる子供とそうでない子供がいるからです。

覚えなければならないことは、教師が責任をもって教えるためのダンドリ

英語の単語学習でも、毎日少しずつ覚えなければ一気に覚えるのはなかなか厳しいものです。
例えば、都道府県を覚える時に、学指導要領通りの数時間で覚えることなど不可能です。
心ある先生は、小テストで完全に暗記させます。しかし、多くの先生は一応小テストを行い、一気に覚えきれる子供だけにしか影響しない指導を行います。
私の小学生時代は、一切指導されなかったため苦労した覚えがあります。
小学生のころは、勉強の仕方を教えることも大切です。
徹底して全ての子供をフォローするためには、時間をしっかりかける必要があります。
限られた授業時間です。指導しきる責任が持てないのであれば、1学期から都道府県を指導する「先習い」を行いましょう。そうすることで、1年間の全てをかけて細切れの時間を完全暗記指導につなげることができます。

上記を基に、漢字指導を再考する

 責任を持って漢字を指導するためには、しっかり時間をかけるというダンドリが必要です。このため、1学期から決めた量を指導します。1日に4つは子供には厳しいものです。授業のノートも1時間2ページが基本です。私は、職場の取り組みとして、今は6ページほどノートを書く指導も行います。しかし、ついてこれない子供や授業がノート取りに終始している子供が半数にのぼるのが現実です。いろいろな取り組みを否定はしませんが、目の前の子供が悲鳴をあげていても「やめます」と言えないのが職場です。そうであるならば、自分の裁量がきく漢字指導だけは子供がついてこれるように、ダンドリを立てて指導をします。

特別な漢字指導は必要ありません

漢字指導では、漢字ドリルをもとに「空書き」「ドリルを手でなぞるなぞり書き」「鉛筆をもってドリルに書き込む」「ノート1ページに書く」この手順を3つの漢字で指導します。必ず1日3つ指導します。行事や子供のモチベーションによっては宿題なしの日もあっていいでしょう。このように学級担任の裁量で必ず全ての子供たちに「教師の全て」をぶつけて指導する。
教師の全てとは何か
子供と接する時間を最大化して、全ての子供の学力を上げるダンドリを立てることです。

教育賞受賞は嬉しい

 今年もあとわずかとなり、ふと訪れた教育賞受賞のお知らせ。素直に嬉しいものですね。
教育論文は、ただ作文だなぁとつくづく思います。
私の場合は、再現性が高くなるように若手教員と一緒に行うようにしています。
論文の再現性の一定の担保となります。
論文を書く時間を考えると、自分の思い込みを書いて受賞するよりも論文の再現性と経験の浅い教員への指導をかねた実践を行わないと割りが合いません。
統計や実験デザインが大事といくら職場で唱えても、教職大学院を出ている方の半数が理解すればいいところです。現場の教員が半数を占めてもオッケーな専門職大学院の弊害ですね。

賞を取ると変わること

他の地域からも問い合わせがきます。
本の依頼などはこないですね。本は別のルートからきます。
同僚の本音が垣間見えます。読みましたの一言ももらえる。
そういったアクションのある人と付き合いたいものですね。
この2年ほどで3つは受賞したので、そろそろ控えていきたいところです。
賞状をとった自分がすごいのではなく、子どもがすごいという部分が薄れなければ、自分に受賞する権利があると思います。自分の勘違いを生まないように気をつけなければいけません。

日々の教育実践で精一杯のあなた

 ぜひ、同じ教員のレベルの人ではなく、大学教員や名前のある出版社から本を出している人とつながってきましょう。新たな視点が得られるはずです。
最近、成績つけテクニックの記事を止めています。日々精一杯のかたは、ぜひ過去記事を読みましょう。さらに高みをつけたいあなた。お助けしますよ。気が向けばtwitterのダイレクトメッセージも返します。
一緒にがんばりましょう。
受賞でとっても嬉しい年末になりました。
読者のみなさんともいい教育実践企画ができればと思います。
楽しいお便り楽しみにしています。 

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