お誕生日会は楽しいけど、先生「ありがとう」にはならない

 お誕生日会を学活でする学級があります。低学年の子どもの目が輝く瞬間です。
「楽しい」もっと毎月してほしい。
授業はなくなる。遊んで過ごせる。
先生が授業のやりくりをして、準備を指示すればするほど、子どもの不満ともっとお楽しみ会をしてほしいとなります。
これは、子どもにとって、受け身的で楽だからです。
YOU TUBEを見るが如く、自分から動かなくても得られるからです。
他の授業でもそうです。
先生が必死に授業をすればするほど、子ども達は評論家のようになってしまうことがあります。


先生に「ありがとう」、みんな「ありがとう」になるコツ

みんなに感謝ができる子どもにするコツ。
「ちょっと手伝ってくれる人いますか?」「どうすれば、もっと盛り上がるかな」
この言葉に反応する子どもからまずはじめます。
そして、手伝ってくれた子や自分から進んで取り組む子どもに「ありがとう」と伝えます。
先生の言葉に「やってみようかな」と思って手をあげた子どもたち。
そういった子どもたちから、主体的に活動できる環境を作ります。
この環境づくりに大切なことは「・・さんが、手伝ってくれたからこんなに・・・になったよ。ありがとうだね」と学級で紹介していくことです。
こうすることで、主体的に手伝って運営していく自立心が育っていきます。
また、周囲も不満を言わなくなります。
もし、不満を言えば
一生懸命取り組んでいる子どもをdisっていることになるからです。
自分は手伝いもしていないのに、人のことを言い続けると
周りの子どもも「人のことばかり文句いっている」と黙っていられなくなるからです。

感謝の仕方も教える時代

「ありがとう」といいなさい。と押し付けがましい言い回しでは、子どもに感謝の定着は難しいでしょう。
先生が子どもにサービスすることもおやめなさい。
子どもの力があろうとなかろうとほんの少しだけ、背伸びしてできることを主体的に取り組ませる。
頑張っている子どもをしっかりと先生がそっと支える程度で十分です。
先生が感謝を教えるのではなく、子どもに感謝する場面を多く作る。
「このタイミングやこういったことをしてくれたら、ありがとうと言えばいい」
学校で、ここまで教えるのか・・・と思います。
しかし、おしつけられない「感謝」は成長したときに大切な姿勢で重点を置く指導項目だと思います。