リスク資産への投資は100ー年齢の割合
20歳なら80%をリスク資産に投資するという考え方です。1年ごとに1%ずつリスク資産が減るということですね。コア資産・サテライト資産の両方にありな方法
コア資産の運用のときに小刻みにポートフォリオをボラリティ(価格変動、儲けや損失)の小さいポートフォリオに年数をかけて変更することで、老後に大きな損失を減らす(大きな利益を得る機会を放棄するともいえる)。海外の事例を見ていても老後の部分で損失を抱える事例がみられます。気持ちを安定させるなら毎年ポートフォリオ目標値を変更していくことです。毎年のリバランスのときに投資予定金額と株式の割合を買い付けで調整するだけで完成ですね。
株式 | 現金 | ||
投資開始 | 80% | 20% | |
投資1年目 | 79% | 21% | |
投資2年目 | 78% | 22% | |
投資3年目 | 77% | 23% | |
投資4年目 | 76% | 24% | |
投資5年目 | 75% | 25% | 5年目の節目 |
投資6年目 | 74% | 26% | |
投資7年目 | 73% | 27% | |
投資8年目 | 72% | 28% | |
投資9年目 | 71% | 29% | |
投資10年目 | 70% | 30% | 10年目の節目 |
投資11年目 | 69% | 31% | |
投資12年目 | 68% | 32% | |
投資13年目 | 67% | 33% | |
投資14年目 | 66% | 34% | |
投資15年目 | 65% | 35% | 15年目の節目 |
投資16年目 | 64% | 36% | |
投資17年目 | 63% | 37% | |
投資18年目 | 62% | 38% | |
投資19年目 | 61% | 39% | |
投資20年目 | 60% | 40% | 20年目の節目 |
この方法だと、結局リスクとリターン比が小さく変更されていくので目安が見えにくいなぁと思います
20歳から始めたときに20年後の40歳のときに私の予定ポートフォリオ株式:現金=60:40となります。退職の60歳ではポートフォリオ 株式:現金=80:20。
投資をしているとどうせ数パーセントはずれるのだから5年ごとに目標ポートフォリオを変更
5%前後のずれを許すのであれば(GPIFはもっとずらしていますが)、5年ごとにポートフォリオを変更して行く方法もあります。GPIFでは、基本 #ポートフォリオ として国内外の債券・株式の構成割合を定め、一定の乖離許容幅の範囲内で管理しています。2019年3月末時点の資産構成割合は、ご覧のとおりです。https://t.co/H0HGL8beKX pic.twitter.com/tb46UmM3fu
— GPIF (@gpiftweets) July 12, 2019
株式 | 現金 | |
投資開始 | 80% | 20% |
投資5年目 | 75% | 25% |
投資10年目 | 70% | 30% |
投資15年目 | 65% | 35% |
投資20年目 | 60% | 40% |
ゆるゆるに考えたメリット
- ポートフォリオが年齢におけるリスクの取り方としてなるほどと思う値になる。
- ボラリティ(価格変動)が年齢に応じて小さくなる。退職前に損失を抱えても変更しない時と比べると少なくなるかも。でも、利益を得る割合も少なくなる。老後の皮算用から確定したお金に変えるときに落ち着いていられる。
- 投資初期の暴落でも損失額としてみると小さい。(投資初期が100円として60%下落しても損失額としては60円しか損ではない。)
- 投資中頃の暴落でもリスク・リターン比がほどほどとなっている。長期投資の場合、数年先の景気変動なんて読めませんから、利益も損失もそこそこにかけるのは悪くない。(投資金額が80万円で利益が20万円のっていたとして100万円。暴落割合がポートフォリオの変更から60%から40%になったとして60万円になる。もしもポートフォリオを変更していなければ40万円になる。20万円の損失か40万円の損失かのような話。逆に利益が40万円になったはずが20万円になってしまいますけど、といった話です。
- 投資判断が難しくなっても(老齢や老化)、1%ずつ減らす方法なので実行が続けやすい。
- 歳をとれば歳をとったなりに市場に居続けることができる。お金の寿命が伸びやすい。
- いつ自分の寿命がつきるかわからないときに、単純な方法で投資しつづけることで資金の枯渇が100年以上になることも!つまり生きている間はお金に困ることがない可能性がある!!(逆に資金の枯渇を早めるリスクを少しとる)
- いくらリターンがあるかリスクがあるのかが毎年変わっていくので、ポートフォリオを固定したときと比べてボラリティの感覚が少しずつずれていく。
- 投資後半(60歳近く)に資産を増やすことや取り戻すには厳しいポートフォリオになる。資産形成期をそれまでに終えておく必要がある(60歳近くは資産形成の時期に好適とまではいえないかも。人生100年といわれると99歳のときに1%リスク資産も面白いと思います。)
私のルールである「これと思うものを一度買い付ければ死ぬまで買い続けるつもり」という条件は満たしています。
コア資産とサテライト資産の運用の両方に、年齢に応じてリターンとリスクを下げて毎日快適に暮らすという意味でもいい方法です。
1年に1回のリバランスのときに目標ポートフォリオを変更するだけ。これは続けやすい方法ですね。
高校生・大学生対象に、投資教育として考えるのに適しているかもしれません。コア資産とサテライト資産の運用の両方に、年齢に応じてリターンとリスクを下げて毎日快適に暮らすという意味でもいい方法です。
1年に1回のリバランスのときに目標ポートフォリオを変更するだけ。これは続けやすい方法ですね。