海外の大学で先生を対象に理科の指導をしました
開発途上国(以下に挙げる国々はフェイクを含みます)で理科の指導講師をする機会に恵まれました。日本の理科指導を海外の先生を指導することで、広く日本の理科教育を浸透できればという思いから取り組みました。私の身の回りには、同様の志をもった先輩います。1人目は、今や裕福な国として知られるシンガポールの理科支援に行かれた教授、ノルウェーの研究者と一緒に数十年前に開発途上国に理科指導をしに行った教授達です。まさか令和になり、日本の教育を海外に指導する機会が自分にまわってくるなんて!と嬉しくなりました。
貧しいからスマホも持てないは大嘘
民間企業の方が各国の現状をしっかり把握しています。開発途上国では、納税が完全ではなく、名目の年収と実際の年収が違うのだろうなぁというのが実感です。平均給与が4万円から10万円のはずなのに、車にスマホにとパッと見では日本人と同じかそれ以上です。Makuake社長の中山氏が以下の本屋ダイヤモンド社の記事で指摘していました。サイバーエージェントに籍を置いていた中山氏がベトナムに行かれていたのは2010年から2013年。
「あれ、身の回りに日本製品がまったくない」ということだったそうです。
韓国、中国の家電、iphoneに群がるベトナムの人々。借金をしてでもスマホを買う。
でも、日本製品には目もくれない。
実際は、日本製品のホンダのバイクはいまだに人気です。
ただ、現在はもっと日本製品は慣れが広がっています。
どちらかといえば、出稼ぎしにく国の1つが日本。
出稼ぎ先としての日本は、悪評もあるが憧れの国の1つではあるようです。
2019年になって開発途上国に出向くとやはり、中国製品の多さです。
一定以上の学歴の方の会話は英語・中国語が普通です。
日本の技術力には工場需要として必要としているものの、これは日本の企業の置き換えが進み日本のものづくりが衰えていくことと引き換えともいえます。
ものづくりで支える日本は、ソフトウェア(AI)でも出遅れすぎています。
ニューヨークでは2010年初めにSTEM教育、イギリスでも同様
プログラミング教育が入ってくることで戦々恐々としている日本です。しかし、海外の先進国ではとうにはじまっています。この分野での開発途上国で有能とされるのがインドの人です。今からスタートして入り込めるのだろうかというほど差があいています。
新しいイノベーションが日本から起こらない限り、インドの方との価格のダンピングで生活はますます苦しくなるでしょう。
私が先進国に派遣されていたときは、日本の先進国の1つと思っていました。しかし、最近行った開発途上国とニューヨーク、日本を体感で比較すると「負ける」
開発途上国に経済的に負けることはないですが、日本のものづくり、製造業の稼ぎどころは奪われていくこととなるでしょう。
このように海外派遣に行くと、自分たち日本人の思い上がりに頭を打つことができます。
この観点から、子供達を指導するのであれば、学習指導要領をもとに問題解決志向で時間内にひとつの成果をまとめる。
時間内に辻褄をつける必要があると断言できます。
国語などでいえば、ポスター発表、パンフレット作成をアウトカム(結果)とした授業構成が大切で、読み取りが、読解がどうこうという姿勢では、新たな価値を創出することにはならないという観点を持って授業構成することが必要かと思います。読解の授業であれば、塾や予備校の先生の指導の方が優れています。子供達の一人ひとりの能力に寄り添いながらひとつのプロジェクトを完成する。
そのような授業構成が求められていると痛感しました。
平田オリザさんも時間内に1つの形を作る大切さを繰り返し述べていましたが、奇しくも私も同じ着地点に到着しました。
日本にいて、教師の中で、研究会の中だけで地位を高める、本を多数読み、海外に出てショックを受けることが大切です。いろんな刺激と示唆を華丸ブログで与えることができれば!と思います。