後半
前半では、学校の先生方の全力とがんばりを自分の力に変える方法をお伝えしました。
今回は2度目の味わい
子どものよさに気づける力をつける方法
子どものよさを味わって子ども達も大きくなって振り返ることができる所見の記録に残していきいましょう。
子どもたちと観賞にいく。
事前指導
自分「全校児童の子どもたちの作品を観に行きます。気をつけることは何ですか。」
子ども「走らない。静かにみる。作品を触らない。」(左がでなければ先生が言葉を足せばいいです。)
落ち着いている学級なら
自分「みにいった作品のよさもかきます。一列に並んで全ての学年をみたあとに、観たい作品をゆっくり観賞しよいところをメモしましょう。
教室に戻ってから、メモをもとに観賞用紙に書きましょう。特に気に入った場所やぬり方をかいてみてください。その学年のみなさんに先生からお届けします。(受け手の学年が落ち着いているとはかぎらないため先生から渡す。)
子どもたちの記述内容を確認しながら、よい記述はメモか写真でとり所見の材料にする。
例えば、
「○年生のザリガニの絵のぬりこみが濃く、力強さを感じました。」と書かれていれば、所見には、「作品展の観賞では、○年の作品の特徴であるザリガニの絵の力強さをぬりこみの濃さから感じ取り伝えることができました。」など子どもの表現・意見を活かして書きます。そうすれば、時間が経ってからも、子どもが鮮やかに思い出せる所見の記録になります。子どもがその時点で浮かんだ発想です。ぜひ所見に取り入れてください。何より先生方もたいへん書きやすいと思います。
低学年・元気な学年なら
一列にならんで観賞します。きになる作品をよくみておいて、戻ってきたら教室で発表しましょう。
落ち着いている、低学年・元気な学年両方でしておくこと
(作品完成後もしくは、作品展展示撤去の後作品をならべて)教室で
友達の作品をみてよいところを書きましょう。
そのときには、まず斑の友達のよいところを書いた後、自分の気に入った作品のよいといころをメモしましょう。背景や色や大きさやすごいと思ったことを詳しくかいてみよう。
これならば、観賞カードを相手に渡すときに、その子どもが1枚しかないという自体は避けることができます。
いったん集めて内容の確認と所見材料を探しましょう。
例えば
Aくん「○さんの作品は、背景の宇宙の惑星がリアルで色のつかいかたもうまかったです。」
少ない記述ですが、文章表現が苦手な子どももいます。休み時間などで会話の形で引き出してみましょう。
自分「Aくん、○さんの作品すごかったよね。」
Aくん「そうそう、すごかった。」(広がりが少ない。)
自分「宇宙の惑星がリアルだったよね。特にきにいったところってどこだった。」
Aくん「土星のわっかのところ」(広がれば、さらに土星のわっかなんだ。どんなところがと聞く。広がりが少なければ、「色のつかいかたもすごかったよね。」と聞いてみる。広がりがなくても(所見材料でなくても)Aくんとの貴重なコミュニケーションです。)
広がれば、所見としてかけますね。
作品展の観賞では、友人の作品の土星の輪の○○なところの表現に△という感動を覚えた様子を休み時間に教えてくれました。
子どもが大人になったときに、ふとした休み時間に先生とこんな話をしたこと・友達の表現などさりげなく流れていく瞬間を所見で書き留めた形になります。
用意するもの
写真