華丸先生の連絡帳

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カテゴリ: 授業のコツ

大噴水で子どもも驚き学びにつながります。安全性も高い方法を学びましたのでご紹介します。
もののあたたまりかた噴水1

もののあたたまり方の指導は難しく、理科の専門でない先生方は苦労されていると聞きます。初任の先生の全員が間違えたという話も聞きました。
 学習のおわり(啓林館では、ゆとりの時間など)に使えそうな実験です。

用意するもの
すいそう(こぼれますが、大きめの丸型水槽)
500mlビーカー
ゴム栓
先をとがらせたガラス管(自作もできますが、販売しています。理科室にあればラッキーですね)
丸底フラスコ
お湯

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ガラス管の先の様子です。ボンドでも形つくってかわかせばいけるかもしれません。

もののあたたまりかた噴水3

水を丸底フラスコ半分程度いれておいて、ゴム栓とガラス菅をセットします。
それをビーカー(熱いお湯)につけると




  もののあたたまりかた噴水4
頭上をこえるほどの、水がとびだしました。
大人たちからも驚きの声があがりました。
丸底フラスコを熱いお湯から離すと噴水はおさまります。
噴水は水ですから安全性は高いと思います。
熱湯はこぼしても水槽にこぼれるだけにして安全性を高めましょう。

金属のあたたまりかた
空気のあたたまりかた
水のあたたまりかた
今回は水のあたたまりかたが視覚化されて、子どもからすごいの声が聞けそうです。 

炎色反応を使って、キャンプファイヤーのたいまつに使うときれいですね。
エタノールとメタノールで炎色反応の色のちがいが異なることを研修で学びました。
エタノールとメタノールを使った硫酸銅水溶液の炎色反応
メタノール(葉の脱色などでもつかいます。)

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左がメタノールと硫酸銅水溶液 右がエタノール硫酸銅水溶液です。



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メタノール(左)は炎色反応がきれいにでています。メタノール(右)は赤い炎に緑の炎が混ざって観察がしにくいですね。


せっかくみせるなら、魅せる実験がいいなぁと思います。 

 

 

研修で教えていただいた中に、熱の伝わり方(冷やす)がありました。
準備するもの
銅板、鉄板、プラスティック、プラスティック板(ダンボールでもいいと思います。)、氷、トレイ
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銅・鉄・プラスティックとプラスティック板(ダンボール)



スリット(切れ込み)をいれてさしこみ、はさみます。



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完成です。
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氷をのせることで、とけぐあいで熱の伝わりをみます。
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時間は10分程度です。

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銅が氷に食い込み、鉄が次に食い込んでいます。
銅はたいへんつめたくなっています。
鉄はそれほどつめたくなっていません。
驚くほど違いがあるので、触らせると体験的にわかります。


はやくおわらせるには、片方にホッカイロなどをいれておくのもいいですね。
あたためてみて熱のつたわり方を学ぶのもいいそうです。
比較実験ですので、このように条件を整えておくと子どもがわかりやすいですね。

6年の火山の学習のときに、導入でつかえそうと思いましたので書きます。

六甲山の花崗岩の風化でまさ土という砂に変わっていきました。
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ふるいで粒の大きさにわけます。
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粒の大きさで分けていくと
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これを画用紙のうらに両面テープでとめた粒度標本にはりつけていきます。
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完成です。
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研修では、 このような標本も紹介されていました。一度作っておくと
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ただ話を聞く授業から観察活動もできて便利そうですね。

研修センターで学んだことをまとめます。
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誕生石・鉱物が理科室にあると便利ですね。

導入のお話としては,このような話をすると石に興味をもつかもしれません。

 

アメシストという言葉はamethystos(酔っ払わない)というギリシャ語の由来だそうです。赤ワインに似た色のアメシストを身につけていると、ワインをたくさん飲んでもアルコール中毒にならないという「おまじない」の意味があるそうです。



鉱物の分類をするために

肉眼的な特徴を調べる方法があるそうです。

モースの硬度計

ドイツの鉱物学者モースが,鉱物の硬度を示すために選んだ10種類の標準鉱物。種類の違う鉱物を互いにこすりあわせてどちらに傷がつくかを調べて鉱物の識別を判断する。

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条痕板

こすりつけることでその鉱物特有の色を見ることができるそうです。

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他に釘で傷をつけてみて傷をつけるかどうかで

釘より硬いか弱いかがわかる。
 

くぎは5番目ぐらいの硬度

つめは2番目ぐらいの硬度

10円玉は硬度3.5

ガラスのほうがカッターナイフより硬い。
 

フェライト磁石

磁性鉱物(磁石にくっつくかどうか)を調べるのにつかう。

ルーペ

拡大して見るのにつかう。 

 

他は

硬さ・割れ方・結晶の形、鉱物の光沢・鉱物の色(条痕色)・光学的性質など で分類できる。

堆積岩(砂岩・泥岩・れき岩)ぐらいしか学びませんが,活用関連の授業や保護者参観で一緒に鉱物の鑑定をするといいですね。
 

 

 

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