華丸先生の連絡帳

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カテゴリ: 教員の日常

手帳を使って18年。教員手帳作成を目標として誕生したのが華丸先生の連絡帳です

 手帳を使い始めて18年。
紙の資料が多い学校現場。
必要な資料がさっと出せるのは、大判の市販のこのような手帳。
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ウィークリーダイアリーのその週にさっと挟むだけで、当日に手帳を開くと
必要な資料がそのまま出てくる。探す時間そのものがなくなる便利手帳でした。

市販手帳の付録が面白い!

路線地図にビジネスに使える情報が盛りだくさん。
教員をしていれば、触れることの少ない情報がてんこ盛りです。
ビジネス手帳の付録は、新聞を読むことに似ています。
新聞を読んでいると、自分には関係が薄いと思うことでも、日々目にすることで詳しくなります。
手帳の付録は、最重要用語を頻繁に目にして少しずつ民間企業の方の基礎知識が身に付きます。
18年間も手帳を使うと自然と頭に残りました。


ただ、教育業界には日本経済新聞や繊維新聞といった業界情報を網羅した新聞や困りごとを解決する手帳がない。
だからこそ、自分なりにビジネス手帳をアレンジして使っています。
さらに、ビジネス手帳にある工夫をすることで自分の人生が輝きだしました

今は無理でも理想の自分を手帳に書き加えると・・・

ビジネス手帳を活用して、ダンドリを立てられるようになりました。
理想の自分、つまり目標を手帳に書き加えることで、見通しが立ち自律的に仕事ができるように!
また時期ごとに訪れるイベントや大きなトラブルの対処などを手帳に記録として残したことが、本を書く材料にもなりました。
臨床心理士になれたのも理科の専門認定をとれたコツは手帳にある工夫をすることです。
この工夫や手帳活用法を初任の先生に教えると奇跡が起きました。

小学校で働きながら博士号を取る先生も私の教えた手帳が元に

 小学校の先生になりたいと相談にきた方がいました。聞くと小学校の教員免許も持っていない。フルタイムで民間企業にお勤めでした。認定試験の取り方やどのようなダンドリで受験するのか。
水泳や絵画に習いに行くことなど、仕事をしながらでは難しい受験方法や時間の捻出を私の指導した手帳活用法で叶えることができました。
そして、小学校の先生となり、大学院の修士、博士課程に働きながら通いたいとなったときも、役に立ったのはやはり手帳の活用です。そしてなんと、その博士をとった先生も本を出版!
ビジネスダイアリーにアレンジを加えた手帳が一人の若者の夢を叶えました

やっぱり夢の再現性が高い私の作った手帳を世に出したい!

手帳にバックキャスティング(拙著に詳述)の要素、簡単な分析方法、臨床心理士としての心理学の活用、子どもの見立て、相談手法、ベテラン教員ならの対処方法を記載する。
これらを、新聞のように頻繁に目にする手帳に載せることで、夢(目標)に向けてのスモールステップを着実に歩むことができ、臨床心理士の心理学的知見、ベテラン教員のノウハウが自然と身につきます。

私、そして、博士号をとった先生と教師ならではの夢を叶える再現性の高い手帳は広く手に渡ることで、多くの先生にとっての救いや希望になると信じています。

教師のバトンポジティブツイート50回で諦めた理由

 文部科学省の呼びかけで始まった教師のバトン。当初よりブラック労働や明らかなる違法、超過勤労働について訴える場となっていました。
そのような否定的なツイートでは、将来の若者によろしくないだろうという思いで呟いた教師のバトンのポジティブツイート、折り返し50回近辺で諦めることとしました。
継続は力なりを超えたこの理由は、ズバリ3つ
1.「これ個人の努力に依存しすぎでリスクに対する報酬(リワード)がない
家庭間のトラブルでも解決しても、給与に変化なし。
必ずしも管理職の評価や他の保護者の評価とは無関係。
リスクを負ったときに、私の場合は管理職が支えてくれた。しかし、リスクを負ってまで取り組もうとする教員に対してサポーティブかどうかはその地域の管理職や委員会などそのポジションの人の匙加減に依存している。

2.頑張ってみようという人を後押しするインセンティブがない
有休の付与、特別休暇の付与、資料収集のための外部図書館の活用許可、解決策の刊行の補助
教育実践として取り組むための時間や解決にかかった時間を有休・特別休暇などの形で労働時間に報いることなどシステム上で試す気概がない。
解決した場合でも、委員会側が真摯に学ぼうというよりも事務的な関わりになっている。
私の場合は、家族ケアのため平日は早く帰らざるをえない。土日の早朝5時から起きて仕事に取り組んで解決につなげたとしても、残るのは犠牲にした家族との時間である。

3.あなたの「自己満足」でしょと思われがちである
眼前の子どもに全力で取り組んでいても、システムとして努力に報いたり、成果を評価したりの努力がない。
このため、委員会や組織で「自己満足」であると捉える職場の雰囲気が醸成されている。
顕著なことは、教材研究の時間は、家や職員室ですると陰口を叩かれるというものである。
私の場合は、経験による指導、子どもに応じた授業構成の組み直し、子どもに応じた指導方略に時間がかかる。これは、経験があるからないからではなく、努力すればするほどブラック労働につながっている。

これらの3つの理由は、ポジティブにツイートしたとしても働く後方支援の少なさや、支える仕組みではなく、職場の人間関係(組合なども含める)に依存しているという背景が隠されている。

これに適応できれば、長く勤めやすい。何を諦めて、何を取ったかという隠喩でもあるが、そうならざるを得ない仕組みが学校現場にはある。

反面時間を捧げようとすると自分の家庭が崩壊するという帰結に陥る、後方支援を感じにくい環境がある。
これゆえに、
ひとさまの教育に力を注ぎすぎて、自分の家の教育は崩壊するというギャグ漫画の事態が多発する。

やはり、一般の会社と同じ労働に対しての法律遵守、教員として努力をしたときには、それと等価交換する(時間がかかったなら、それに対する休みを付与、お金がかかったなら税務申告などを認める)。この当たり前のことを制度として作り出す必要があるのではないだろうか。


お誕生日会は楽しいけど、先生「ありがとう」にはならない

 お誕生日会を学活でする学級があります。低学年の子どもの目が輝く瞬間です。
「楽しい」もっと毎月してほしい。
授業はなくなる。遊んで過ごせる。
先生が授業のやりくりをして、準備を指示すればするほど、子どもの不満ともっとお楽しみ会をしてほしいとなります。
これは、子どもにとって、受け身的で楽だからです。
YOU TUBEを見るが如く、自分から動かなくても得られるからです。
他の授業でもそうです。
先生が必死に授業をすればするほど、子ども達は評論家のようになってしまうことがあります。


先生に「ありがとう」、みんな「ありがとう」になるコツ

みんなに感謝ができる子どもにするコツ。
「ちょっと手伝ってくれる人いますか?」「どうすれば、もっと盛り上がるかな」
この言葉に反応する子どもからまずはじめます。
そして、手伝ってくれた子や自分から進んで取り組む子どもに「ありがとう」と伝えます。
先生の言葉に「やってみようかな」と思って手をあげた子どもたち。
そういった子どもたちから、主体的に活動できる環境を作ります。
この環境づくりに大切なことは「・・さんが、手伝ってくれたからこんなに・・・になったよ。ありがとうだね」と学級で紹介していくことです。
こうすることで、主体的に手伝って運営していく自立心が育っていきます。
また、周囲も不満を言わなくなります。
もし、不満を言えば
一生懸命取り組んでいる子どもをdisっていることになるからです。
自分は手伝いもしていないのに、人のことを言い続けると
周りの子どもも「人のことばかり文句いっている」と黙っていられなくなるからです。

感謝の仕方も教える時代

「ありがとう」といいなさい。と押し付けがましい言い回しでは、子どもに感謝の定着は難しいでしょう。
先生が子どもにサービスすることもおやめなさい。
子どもの力があろうとなかろうとほんの少しだけ、背伸びしてできることを主体的に取り組ませる。
頑張っている子どもをしっかりと先生がそっと支える程度で十分です。
先生が感謝を教えるのではなく、子どもに感謝する場面を多く作る。
「このタイミングやこういったことをしてくれたら、ありがとうと言えばいい」
学校で、ここまで教えるのか・・・と思います。
しかし、おしつけられない「感謝」は成長したときに大切な姿勢で重点を置く指導項目だと思います。

ブラック待遇の行く末

厳しい環境に晒され続けた教育現場の行く末は、不眠、精神疾患、自律神経の不調となりがちである。
環境改善に務めなかった管理職や教育委員会の問題。
一番不幸は、悩みを抱えながら教育指導に専念できない先生・管理職と関わる子どもたち

これは想像通りの帰結です
臨床心理士でベテラン教員である私が見通す妙案
教員、教育委員会、子どもの三方良しとなる方法でしょう。
それは、教員も教育委員会も長く悩まず次にすすめる方法です。

教員間の自治体間移動の活発化

自治体同士で教員の希望が双方あるときなど条件が合えば、他自治体に移動ができる教員交換の仕組みをご存知ですか?
退職金の情報などが引き継げる方法です。
私は、全国の自治体に教員仲間がポツポツといますから自治体ごとの待遇の違いを理解しています。
教育委員長の方針によっては、教員を立ててくれる自治体もあります。
そして、教員がその地域の教育方針に合う・合わないもあろうかと思います。
職場ごとの雰囲気による課題はあっても、転勤で解決することもあります。
教員の移動の流動化が進めば、自分のライフスタイルとして1年毎に動きたい教員や転勤年まで異動しない教員など自由度が増します。
待遇改善がすすまない自治体からは、教員がどんどん流出しよりよい教員を獲得しようとする市場競争が起きることでしょう。

教育委員会も管理・指導が楽です

 業務が待遇改善や指導改善に務めることに集中できます。意にそぐわない教員が自ら去ってもらえるほうが、教育委員会の意図にそぐうように指導をするよりも望ましい。待遇改善された自治体であればおのずから倍率があがり優秀な教員が増えることでしょう。管理職や個人を指導しても説得の失敗は、おおいなる不信感につながります。
教育委員会が意図する指導が100%叶う自信がないのであれば、他地域にうつってもらえるように流動化をすすめたほうが関係もなくなり、指導の必要がありません。

教育委員会・管理職を信頼して教育活動をする教員が増えた方が、子どもにとって幸せです

ブラック待遇・ブラック労働と騒ぎ立てて現場改善を訴えて活動すると何が起きるか。

子どもに関わりのないところで、大きく教員、教育委員会のリソースが消費される。

最悪だと思うのは、訴訟をして得られる金銭や処分。これが一体教える子どもたちに何の利益があるのでしょうか。弁護士を立てる資金も税金、そんなことをしている暇や資金があるのであれば、子どもたちに少しでもメリットのある活動にリソースを使うべきです。

せっかく、制度として残っている教員の自治体間移動です。
新たに制度設計をしなくてもこの仕組みを、拡充すれば市場原理によって待遇が変わっていく。
今こそ
教員、教育委員会、子どもの三方良しとなるように教員の流動化をすすめる好機です。

コロナ禍を無視して学習を着実にこなす

 最近、投資などに記事を傾けていました。コロナ禍の中では、教員の意見が分かれやすくトラブルになるため教育記事を差し控えてきました。コロナ禍を転機にオンライン教育を進めている学校も多くあります。私もすっかり洗脳されていました。
「オンラインで授業って、それ本気?」

NHKや教育youtuberと自分が教育することの違いがわかりません

 巨大な資源を投下したNHKのビデオと何百万円を稼ぎ出すために人的資源をかけているyoutuberと1教師の1時間のコンテンツは、圧倒的に前者であり私たち教員の負けもあるでしょう。
もしも、それ以上の授業をできているという欺瞞を持っているなら相当世間知らずかと思います。
自分を客観視出来ないのが教師。
オンラインでどうこうと学校単位でしているのは愚策です。システムエンジニアやアプリケーション開発担当などでチャットボットを作るニーズなどに答えられるわけはありません。
昔の校長先生が放送室でしていたテレビ放送のオンラインがせいぜいです。
運動会の別室視聴なんて10年前からありますし、目新しさもないことを堂々と述べることに私は教育の時間を割くことはできませんでした。

学校の教師の勝負は個々の子どもにあわせた支援である

 授業力と言うのであれば、塾や家庭教師などでしっかりと進学成果を上げてから語るべきです。

KPI(重要目標達成指標)として教師の進学指導実績は無視できません。私は、学生時代に塾や家庭教師で成果を上げてきたのでそのノウハウを使いながら個々の子供の支援にあたります。

漢字指導は学校教育指導のKPIの1つとして有用である。

 コロナ禍中で、学校教育の学力保障を誰でも担保できる方法があります。
それは、漢字指導を早めて指導することです。
できれば2学期中に漢字指導を終えておくこと
3学期は1年間の漢字の定着指導を繰り返します。
このことで、漢字学習を終えていないことや未定着のリスクを低減することができます。

目先のDXばかり追いかけないで、一番大切な子供に目を向けて、地味でも丁寧に指導してあげてください。

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