華丸先生の連絡帳

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カテゴリ:授業のコツ > 国語

教師の全てとは何か

子供と接する時間を最大化して、全ての子供の学力を上げるダンドリを立てることです。©︎華丸

漢字指導を中心にダンドリの立て方を説明します

毎日3つずつ漢字を指導する これだけで、1年の漢字が2学期で終わります。
2学期の国語下の教科書にうつる頃(10月)には、教科書の後ろのページを使って3学期の漢字を終えることができます。簡単に見えますが毎日進めるためには、時間の厳守が学級経営上求められます。

なぜ、毎日少しずつ漢字を進める必要があるのか。

 一気に漢字を覚えられる子供とそうでない子供がいるからです。

覚えなければならないことは、教師が責任をもって教えるためのダンドリ

英語の単語学習でも、毎日少しずつ覚えなければ一気に覚えるのはなかなか厳しいものです。
例えば、都道府県を覚える時に、学指導要領通りの数時間で覚えることなど不可能です。
心ある先生は、小テストで完全に暗記させます。しかし、多くの先生は一応小テストを行い、一気に覚えきれる子供だけにしか影響しない指導を行います。
私の小学生時代は、一切指導されなかったため苦労した覚えがあります。
小学生のころは、勉強の仕方を教えることも大切です。
徹底して全ての子供をフォローするためには、時間をしっかりかける必要があります。
限られた授業時間です。指導しきる責任が持てないのであれば、1学期から都道府県を指導する「先習い」を行いましょう。そうすることで、1年間の全てをかけて細切れの時間を完全暗記指導につなげることができます。

上記を基に、漢字指導を再考する

 責任を持って漢字を指導するためには、しっかり時間をかけるというダンドリが必要です。このため、1学期から決めた量を指導します。1日に4つは子供には厳しいものです。授業のノートも1時間2ページが基本です。私は、職場の取り組みとして、今は6ページほどノートを書く指導も行います。しかし、ついてこれない子供や授業がノート取りに終始している子供が半数にのぼるのが現実です。いろいろな取り組みを否定はしませんが、目の前の子供が悲鳴をあげていても「やめます」と言えないのが職場です。そうであるならば、自分の裁量がきく漢字指導だけは子供がついてこれるように、ダンドリを立てて指導をします。

特別な漢字指導は必要ありません

漢字指導では、漢字ドリルをもとに「空書き」「ドリルを手でなぞるなぞり書き」「鉛筆をもってドリルに書き込む」「ノート1ページに書く」この手順を3つの漢字で指導します。必ず1日3つ指導します。行事や子供のモチベーションによっては宿題なしの日もあっていいでしょう。このように学級担任の裁量で必ず全ての子供たちに「教師の全て」をぶつけて指導する。
教師の全てとは何か
子供と接する時間を最大化して、全ての子供の学力を上げるダンドリを立てることです。

研究授業、管理職が見にきたときにザックリできてると見せる方法

このテクニックの前に頭に入れておきたい屁理屈

授業がうまい人の雰囲気は作り出すことができます。私は、有名塾や特定大学受験向きの講師のアルバイトを大学生のときからしています。成績をあげるための授業と学校文化の中でよいとされる授業は同じとは限りません。国語でいえば、古くは出口汪さんの指導方法は成績向上させるのに役立つと思います。
学校の場合は、自称「専門家」、狭い世界での「有名な人」が多い印象です。そういった方々を細かくみていくと、様々な気づきがでてきます。
成績という観点ではなく、感じ取る世界ではいい方法
書かせる意味合いではすごくいい方法
百花繚乱で選びきれないほど有名な先生がいます。

細分化は各個撃破されてしまいます。

細分化している中で、多くに共通する最大の問題点は
生活上とリンクしていない
研究授業のための研究授業である
サーカスのショーのような教師受けの授業
これが多すぎます。でも、評価されるのはこういった授業です。
教師の狭い枠組みで評価された授業はどこでも通用するかというとそうではありません。
はっきりいうと、永遠に林修さんに勝つことができない。
あのテレビに出ていて、本も書いて、予備校でも教えている時間をかけている林修先生と
専業でプロとして(笑)教えているはずの学校の教員が束になっても勝つことができない。
勝てない理由は、外部指標(成績、大学受験、後の卒業生の成功者数)に晒されていない実践が教師の中にはびこってしまっています。しかしながら、細分化された授業の中でいいな!と思う方法を紹介します。

授業がうまい風に見せる技国語

1.題名を書かせます。
2.(指導する授業の部分を音読し)めあてを書かせます(必ずしも子どもから意見を出させなくてもよい)。教師のめあては、画用紙で書いておきます。
3.音読をする。
4.試写する(80−120字程度 板書が授業している風になります)
5.同義語やオノマトペ、似た表現、修飾語(強調させるための形容詞などに着目させると表現がみえてきます)、元気があれば、接続詞の関係(本来は接続詞はとっても大切ですが、授業上スムーズにいかないなら省略も可能)
6.構造化を決め打ちして指導(お話がこうなっていますねを簡単に矢印や色チョークで表現)
7.考えを書かせる(ここは7分は取ります。)
8.考えを書かせている間に、机間指導を行いながら授業のまとめや欲しい答えの人のところのノートに線を引き、名前を覚えておきます。
9.班やペアで意見を交流させます。ここで、ペアトークをしましょうとか、アクティブトークをしましょう!というとそれっぽくなります。アクティブトークというのは、ノートを持って立ち歩いて店に行くことです。活動している!ってみえますね。
10.発表させてまとめさせます。
(11.授業のふりかえりを行います)
1時間のノートの書く量は、中学年3ページ、高学年見開き2ページは最低といったところでしょうか。
授業後にまとめを教室掲示しておきます。1のように最初から教師が画用紙に書いておけば吊り下げておけますので、授業しているなぁという雰囲気が作り出せます。

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さらに授業のレベルアップしたいとき
・同一著者の本を集めての並行読書できるように図書館で用意する。
・語句や語彙を辞書で調べて、自分だけの単語帳を作る。
・作文指導につなげる。
・指導書をしっかり読む。
・わけもなく大声だったり、声を抑えたりして読む。(少しだけ皮肉です。)
・ノートを毎回見てコメントをする。
・子どもの振り返り記録をもとに授業を構成する(これが最高の方法です。)。
・2パターン以上の研究会に行く。これは市町村の研究会と他府県の研究会、2つの異なるサークルに行くということです。林修先生を超えるには、多軸の視点をもてるようにこのぐらいの労力は最低限必須です。



 

2学期もあと少し

学習はすっかり終わって、お楽しみ会や復習中心になってきました。
終わっていない場合は、必死に2学期のドリルは終わらせましょう。
復習ばかりでは単調になりがちです。
そこで、3学期のドリルを使って漢字を学び進めるのはひとつの方法です。

学年の先生に一声かけて

私は今回は3学期の漢字を終わらせます。
保護者の方の信頼を得ているから、進められることですが学年の先生方にも声をかけようと思います。
隣のクラスと違うことをするときは、やり方や考え方を説明して、「やってみたいのです。」と伝えて隣の先生も「やってみたい。」となれば資料を用意してあげるともめにくくなります。
平和に進めていくといいですね。

どうして漢字先取りをするの?

単調さからの脱出
2学期中に漢字を終えて、3学期は1年間の漢字の総復習の時間を増やす。
子ども達の進取の姿勢を育てる。
絶対学力をつけてやるという迫力を保護者に伝える。

「ついてこい!」 

子どもをしっかりと学習に楽しく学習に引っ張っていく姿勢を伝えたいと思います。

年度末、最後までいろんな切り口で子どもを育てます。













 

集中して書かせるコツ

全体指導のときに、

黒板を一面白くする。

これはインパクトがあって人気があります。
チョークを使って黒板を一面白くします。
そして、黒板消しや雑巾を使って字の指導をします。
単調になりがちなときには、使える方法の1つです。

指導の順番

  1. 見本をみずに自分で書かせる。
  2. 筆先をそろえて、筆で手本と同じところに◯、だめなところに✖️で記しをうたせます。
  3. 頑張らないといけないところを赤ペンで書きます。
  4. 気をつけるポイントに留意しながら、見本をみて書きます

書き終われば

作品を2点もってこさせて、子ども達にいいところを探させます(太さ・形)
そして、どちらがいいかを聞いてみます。その際に習字の評価もしておきましょう。
いいところを子ども達に考えさせることで、発表する子ども達や周りの子どもにも習字の字を書くポイントが共有できます。


その他のちょっとしたテクニック

字は縦長のほうがきれい。
新聞に朱書きするときれいに見える。
筆の「おしり」「どすんと」といったわかりやすいいいかた
水書板を使って子ども達と一緒に書くのもいいと思いますよ。

いろいろな方法を使って集中して字が書ける時間を作れるといいですね。

















 

私(教師)は流行りものが大好きで流される

えっと・・・、私のことです。
アクティブラーニング・・・。何だかんだと新しい概念のように説明されます。
アクティブラーニングは使うなと言われたり、主体的・対話的で深い学びと言われたり・・・。
普段の授業の中で取り入れられていることと言われる・・・。

うーん、正解は子どもにとって一番食いつきがよく「取り組んでみたい」と思う課題の設定や解決あでの道筋に寄り添うことかなぁと思います。

難しく言えば、子どもの関心を高めて主体的に取り組み、学習活動の中で対話的・深い学びにつながる学習交流をファシリテートするのが教員のつとめ!かっこいい(笑)。

読書活動は?

子どもが作者との作品の触れ合いをもつ中(読書する中)で、自然と対話的(私は共感できる・できない。どうして?なるほど)に読み進めるときってあります。
十五少年漂流記なんて子どもにとって、没入しやすいなぁと思います。
そうすると過去の偉人とも本を通じて意思疎通(コミュニケーション)しているようなものですね。と伝えることがあります。「本は友だち」と同じですね。

教員の意図によって、子どもが主体的に取り組める場面をつくりだせることもありますが、普段何気なく行なっている読書の中にも十分に子どもの深い学びへと誘う場面ってあるなぁと思います。

流行り言葉がいくらでてきても、結局子どもがどう受け止めるか・子どもにとってどういった成長が期待できるかを意識する「子どもファースト」な考えはいりますねぇ。

読書週間だけではなく、読書活動を積極的にすすめたいものです!













 

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