華丸先生の連絡帳

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タグ:大学院入試

では今日は研究計画や試験について説明します。

大切なのは研究計画そして、その説明(口頭試験)です。
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本当にこの人は博士論文を書く力があるのか? 
教授陣はそこを見ています。

博士論文は新規性や独創性が求められます。なので、先行研究と比べて、どの点が優れているのか。
オリジナリティ溢れているのか、しっかりと伝えましょう。

修士課程の研究計画より具体的に書く必要があります。


・目的
・対象や時期
・調査内容
・分析方法
・仮説


細かく計画しましょう。この人は自分で研究を進めていくことができると思わせるのです。
必要があれば図や表などを用いてアピールをしましょう。

口頭試験があると思いますので、自分の研究の独自性のある部分(強み)はしっかりアピールしたいですね。そして、教授陣からあれやこれや突っ込まれると思います。
特に専門外の教授からは変化球の質問が来ます。
もちろん、想定問答集を作っておくことは大切ですが、それより大切なのは誠実に答えること。
わからないならわからない。できていない部分を指摘されたら、修正することを伝える。
素直に答えましょう。

あとはどの面接でも一緒ですが、できるだけ結論から。


口頭試験の他に英語試験や専門教養試験などもあるかと思います。
英語は専門の英語論文を読んでおくと専門用語も出てきていいでしょう。
専門教養は専門書や論文で勉強をしておきます。
ですが、大きな取りこぼしさえなければ大丈夫かと思います。

大切なのは研究計画と口頭試験です。
博士論文書くぞという強い意志を伝えましょう。








 

大学院受験を検討されている方におすすめするのは論文を読むことです。
今日は私なりに論文はこう読んだらいいよというのを紹介します。

もちろん、色々な考え方があると思いますので、参考までにと思います。

まず論文の検索ですが、論文検索サイトcinii
cinii こちらがリンクです
基本的な検索サイトだと思います。しかし、見れないものもしばしば。

日本の論文を読めるサイトです j-stage
j-stage リンクはこちらから 
pdfの形式で読むことができます。私もよく使います。

海外論文も検索できるサイトです google scholar
google scholar こちらから
一番使うサイトです。とりあえずサッと検索したいならこれ!


一度検索してみてください。興味のあるテーマなんでもいいです。
「えっこんなに研究されているの?」と驚くと思います。


では、実際に自分に合った論文に出会うにはどうするか

まずは論文のタイトルを確認します。
タイトルはその論文の内容が凝縮されたものなので、タイトルを確認して
読みたいものかどうか判断します。

次にキーワードを確認します。
ないものもありますが、論文ではその内容で扱っているものを
キーワードとして挙げる場合があります。
そのキーワードに自分が関心のあるテーマが含まれているか確認します。

次に要約・抄録・アブストラクトを確認します。
論文の本文よりも前につけられている場合があります。
そこには本当に大まかな論文の内容が書かれています。目的・方法・結果・考察と順を追って
書かれているので、これを読んで関心のあるテーマか確認します。
ドンぴしゃなら本文を読んだらいいと思います。

では、本文です。論文の種類によりますが、目的・方法・結果・考察の順で書かれている場合がほとんどです。

目的・・どういった目的でその研究を行ったのかが書かれている。

方法・・どんな方法でその研究を行ったのかが書かれている。

結果・・研究の結果が書かれている。

考察・・その結果から考えうることが書かれている。


ざっくりと読みたいなら、目的を理解して結果を読みますが、結果も何を書いているかわからないなら、考察をさらっと読むと、結果を簡単にまとめてくれていますのでわかりやすいです。

本当に研究を知りたいのであれば、方法と結果が大切です。目的や考察はどうしても筆者の主観が入るので、
事実だけを知りたいのであれば方法と結果です。


おさらいです。
タイトル→要約・抄録→本文の順に読む。
目的と考察に注目すると理解しやすい。



色んな論文を探して、知識を広げてください。進学を検討している方は何より論文の書きぶりにも
触れてみてください。

今回は研究計画書の書き方です。
大学院入試の肝となる部分です。

そもそも研究計画とは何か。
研究計画とは、大学院に進学して私はこんな研究をしたいと考えていますよということを
文章にしたものです。 
作文のように思いのまま書き連ねてはいけません。
書き方のポイントがあります。

・どんな問題意識があるのか
・先行研究にはどんなものがあるか
・どんな研究をするのか
・その研究は先行研究との違いが何で、どんな意義があるか

の4点です。
細かく説明していきます。

・どんな問題意識があるのか 
研究というのは、何かしらの問題意識があり、そこをきっかけに計画されるものです。
例えば、不登校が多いという問題があって、不登校の数を減らしたいので、その方策を考えたい。
そういった現場にあるような問題などをもとにしてどんな研究をするのか考えていきます。

・先行研究にどんなものがあるか
不登校をテーマにするならば、不登校についての研究を色々と探してみます。
論文検索サイトcinii やgoogle scholarなどで不登校と打って検索すると大量にヒットします。笑
その先行研究を読み進めるなかで、明らかになっていないことが出てくると思います。もしくは研究されていないことなど。それが実践可能そうであれば、そこをテーマにすると良いでしょう。

・どんな研究にするのか
その大学院にもよると思いますが、できるだけ具体的に書く方が好印象です。もちろん、実際に進学してからテーマが変わる人なんて大量にいますので、安心してください。
例えば、「不登校の数を減らしたいという問題意識から、方策について調べたところ、小学校高学年以上を対象とした実践は多数存在するが、中学年以下はあまりなく、対象者数も少ない。そこで、研究テーマを小学校中学年対象の不登校予防プログラムの開発とする。」というように先行研究で触れられていない部分をテーマにしてかつ、具体的に(対象や研究内容を明らかに)する。この例であればプログラムの内容をおおまかに考えておく方がよい。「道徳や総合の時間を使おう。」や「自己肯定感をあげるために良い所みつけをしよう」などというように。

・先行研究との違いが何で、どんな意義があるのか
先行研究で明らかにされていないことを強調します。また、それを明らかにすることで、教育界や教育現場にとってどんな意義(いいこと)があるのかを述べます。「小学校中学年対象のより有効な不登校予防プログラムが開発されれば、高学年での不登校の減少に繋げることができ、児童が健やかに成長していく手だてとして1つの示唆となるだろう」というように。

一番大切なのは、どんな問題意識を持って何を明らかにしたいか(どんな研究がしたいか)です。
先行研究など少々読めていなくても、仕方ありません。

ただ、何がしたいかが明らかでない人は「何しにきたんだ」と思われます。最低限、したいことを明らかにしましょう。







 

前回、前々回と大学院について紹介してきました。
今回は入試対策について説明します。

まず何より大学院入試って情報が少ないです。
書店に行っても分かると思いますが、赤本みたいなものもなく、
対策本もあまりありません。


一瞬、どうしたらいいか悩むと思います。

まずは大学院のホームページを見てみよう。
受験する大学院のホームページに過去問があったりします。

大学院の傾向にもよりますが、

専門分野についての問題
英語長文読解
口頭試問

などが主流かと思います。これらに加えて、出願書類の中で
研究計画書の提出を求められると思います。ここが大学院入試との大きな差です。

大学院は学びにくることはもちろん、研究をする場であります。
自分が何に疑問を抱いて何を明らかにしたいのか
それを文章にするのです。研究計画についてはまた後ほど。

まず出願する前に入りたいゼミの教授とコンタクトを取ることをお勧めします。
教授によってタイプは違いますし、運良く院生の方と知り合いになれば、
生の受験対策の知識を得ることができます。大学以上に大学院はゼミが基本となりますので、
ここでハズレを引いてしまうと苦しいです。自分にあった分野で自分と合いそうなゼミの雰囲気かを確認しておくといいですね。

専門分野について
主流の論文誌があると思いますので、その論文を読んでおくと良いでしょう。
もしくは専門書などを読みます。口頭試問でも生きると思います。
個人的には専門書の方がとっつきやすいと思います。論文は読んでも意味がわからないこともあると思います。(しかし、論文読みに慣れておくことは大切)

英語について
辞書持ち込み可なのかにより変わりますが、ベターなのは英語の論文に触れておくこと。
その専門の英文が出てくる可能性があるため、専門用語などを知るにはその分野の英語論文を読むのが早いです。もしくは書店にいけば、大学院入試用の英単語帳があると思います。それらで勉強するのもいいですね。ただ、実際の試験では長文が出てくるでしょうから、長文に慣れるためにも英文を読む練習を重ねたらいいでしょう。

これらの対策も大切ですが、一番は研究計画です。
次回は研究計画について説明します。













 

前回は大学院進学の良さについて説明しました。
今回は夜間大学院を検討されている方に実際の様子をお伝えします。
(実際に通われている方のお話を参考にしていますが、その大学院によって色々と差はあると思います。)

授業の時間は?
授業は6時台あたりが多いと思います。遅くとも9時台には終わります。
大体1日2コマが上限だと思います。
6時台から始まるので、残業をすることがあまりできなくなります。
シラバスをよく確認して、レポートや試験の有無を確認したいですね。
好き嫌いはあると思いますが、レポートの方が単位を落としにくいと思います。
もちろん容赦ない教員もいると思いますが。

仕事との両立は?
仕事をある程度で終わらせる。
大学院に通いながら仕事を完璧にこなすことは中々難しいです。
それよりも定時までに業務が終わるように段取り良く進めることが必要です。
職場の相談できる同僚には打ち明けておくとサポートしてもらえるかもしれませんね。

授業の履修の仕方は?
大学ほど授業を履修する必要がありませんし、集中講義で土日などに開講されるものもあります。
 通常授業を履修することもいいですが、毎週決まった曜日の決まった時間に通うことは中々大変なものがあるでしょう。上手に組み合わせたいですね。

ゼミはどうしてるの?
ゼミはどの程度あるのか。
これは担当教員にもよりますし、相談可能かと思います。週1だったり週2だったり、月1だったり。
夜間大学院の場合、社会人である場合がほとんどなので、教員も対応に慣れていることが多いようです。


ご飯をいつ食べるか
意外と悩むそうです。合間の休憩で食べるか
後にするか。
お弁当を作ってきている人もいるそうです。

大学院のない日は
レポートや修士論文の執筆。もしデータを取ったり、授業実践をするなら
その準備などに時間を当てるそうです。もちろんリフレッシュもしつつ。


無理なく通い、楽しく学びたいですね。



 

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