華丸先生の連絡帳

学校の先生の生活を豊かに 学校現場をもっと元気に 楽しく平和な毎日を過ごすためのブログ

学校の先生の生活を豊かに
学校現場をもっと元気に
楽しく平和な毎日を過ごすためのブログ

タグ:年度末の所見

stamp_letter_a


ほんとに所見がかけない

うーん、心がつかれていてかけなさすぎる時に下書きに使える所見の書き方例を書いてみました。
私なら、下書きで書いて最終的には書かない書きぶりです。
所見が浮かばない時に、まず書いてみてさらによい所見を書くため(ブラッシュアップ)のたたき台にはなると思います。
そろそろ所見をはじめましょう。



給食ネタ

これは、3学期だからこそつかえるネタ。
 
苦手だった給食のおかずが食べられるようになってきました。
・なんだか大雑把。誰にでも書けるけれども、字数はうまる。

ブラッシュアップ
もしも、苦手なものを食べられるようになって、先生が支援してこどもに前向きさがでてきたなら、以下のように書きます。

1・2学期では、 がんばって一切れ食べていた・・・を残さずに食べることができました。これをきっかけに苦手なものに対して前向きに取り組む姿勢が見られてきました。・・年生でのさらなる伸びが期待できそうですね。
 

掃除をがんばっていた

心を込めて掃除する姿はいつもお手本です。

・心を込めてに具体性なし。先生は主観的な人だなぁという印象。
ブラッシュアップ
掃除がていねいで、他の子どもに影響を与えられるほどであれば

掃除の時間では、教室のほうきをつかって床の板の向きに沿いていねいにはいていました。
そして、掃除の時間の終わりには、ごみがひとつも落ちていないほど徹底していました。
周りの友達にも教えてあげて掃除名人に育ててください。・・・さんは、掃除もプロ級です。
みんなの小さな先生ですね。



これが正解ということはありませんが、上っ面の文例集を参考にして書いてはいけません。
子どもの観察とどうすれば、ますますやる気をもって取り組んで行くのかを方向付ける言葉を考えてかきましょう。

真面目な先生たちへの処方箋 

・よくある話
教頭先生にみてもらって、オッケーだった。
でも、校長先生から修正がされまくった。


あるある話のお答え

子どものことを一番みているのは?
教師であるあなたです。
管理職の意見は参考にしていいですが、問題になる文でない限り最終は自分の伝えたいことを書きましょう。
本当に!問題があるのか
ただ、管理職の虫の居心地が悪いだけなのか
そこに左右されずに、子どもたちが今後伸びるような言葉で所見を書きましょう。

ゆっくり書いて、修正していけばきっとうまくいく!










 

所見はホットな間に書きましょう。

運動会もそろそろ、終わったという学校も増えてきました。
運動会は、先生も子どもも全力で取り組んだ大切な行事です。
ちょっと面倒だけど、ホットな気持ちの間に所見も完成させましょう。

表現運動(ダンス)

ダンスは、集団で指導しています。
運動会が終われば、
何人かずつでテストをすると評価しやすいです。
子どもは1学期のダンスでも覚えていると思います。
でも、終わって1−2週間の間にテストをすると、先生もその子どもの頑張りを思い出しながら評価することもできます。


子どもの本音

子どもは運動会・ダンスをどう思っていたのでしょう。
子どもの本音こそ本当の評価です。

簡単に知る方法は、作文を書かせることかもしれません。
所見作りに生かそうと考えるなら、
紙に次の観点を書かせるといいでしょう。
「運動会はどうでしたか?」
「表現運動でがんばったことなどを書こう。」
「教え方についてどうでしたか?」
これを聞いて、所見の具体例を膨らませることにつかいましょう。

指導に熱が入って、強く押していたり体の部位を触っていたりすることもあります。
今後の反省として気をつけていくと、指導力の向上につなげることができますよ。

楽しい運動会、次年度はもっと上手に教えられるようになるといいですね。







 

そろそろ所見を書かなきゃなと思っている人も多いかと思います。
所見を書き始めているという人もいると思います。 


所見の書き方の基本的なところを紹介したいと思います。
所見はその学期で特に目立ったことを書きます。
基本的には「◯◯できました」というように、できたことを書きます。
何か一つの教科の一つの単元など、一場面に絞って書くのが基本です。 

たとえば、

×  国語の「ごんぎつね」では、ごんの気持ちの変化を上手に読み取ることができました。

◯  国語の「ごんぎつね」では、本文の会話や行動描写から、兵十に段々と寄り添っていくごんの気持ちの変化を読み取ることができました。 

×  図工の「◯◯」では、よく集中して描き進めて、素晴らしい作品を仕上げることができました。

◯  図工の「◯◯」では、「丁寧に塗るぞ」という気迫が伝わるくらい集中して、取り組むことができました。その結果、細かい筆使いが生きた素晴らしい作品を作り上げることができました。

というように、単元などを指定してその単元でどんなことができたのかを書きます。 
あっさりではなく、できるだけ伝わるようにくわしく書きます。 

係や当番についても


×  掃除の時間では、教室をほうきで丁寧にはき、綺麗にすることができました。

◯  掃除の時間では、教室の角などみんなが気づきにくい場所までほうきで掃いて、綺麗にすることができました。

 
くわしくその時の状況を思い出して、
どんな?どのように?と掘り下げていきます。

先ほどの図工の所見を例に挙げると

素晴らしい 
↓どのように?
細かい工夫がされている
↓どんな?
細かい筆使いの生きた工夫


また、「丁寧に塗るぞ」という気迫が伝わるような
というように比喩表現を使うこともいいでしょう。


余談ですが、
所見にその子の課題を書く先生もいます。
「◯◯は頑張りましょう」というように。これは賛否両論あります。
私なら記録に残るような所見には書かないで、口で伝えると思います。
通知表って結構見返したりします。そのときにマイナスなことが書かれていたら、
落ち込みますよね。

嫌な事、マイナスなことは記録には残さない。

賛否両論あると思いますが、私はそうしています。









 

さて、そろそろ所見を書き始める時期になりました。

みなさん、「うーん」とうなりながら書いている姿をよく目にします。
みなさんは所見に書くことをある程度決めていますか??


私は決めています。1学期は教科について 2学期は係・当番・委員会 3学期はその子の人となり
私はこのように学期ごとに書く事を分けています。

というのも、教科についてが一番書きにくいからです!

係や当番でのことは教師のお手伝いが多いため、自然と目がいきやすいです。
ズバリ、書きやすいでしょう。また、係は書く事がある程度、型にはめることができます。
率先して取り組んだ・協力して取り組んだ・自分たちで新しい仕事を作り出した など
 

また、その子が優しくて友だちをよく手助けしてあげていたり、
授業でよく集中して取り組めていたり、グループ活動で周りの子をリードしていたり、
など、人となりは一番目立つことで、書きやすい子も多いでしょう。
 
なので、あえて後回しです!


書きやすいことを先に使ってしまうと、後で苦しむ事になります。 
では、教科についてどのようなことを書けば良いか。
以下を参考にしてください。

国語 音読の上手さ・字のていねいさ・漢字の理解度・物語・説明文の読み取り・文章を書く力・発表の上手さ

算数 計算の正確さ・速さ・考え方の多様さ・説明の上手さや表現方法(図を使うなど)・作図などの技能・算数の公式などの知識の理解・前時までの方法を生かしているか

理科 生活経験などに基づいた予想・科学的事象における疑問を持つ力・実験方法を考える力・実験を正確に行う技能・結果から導きだす考察の力・理科への好奇心・理科の知識を正確に理解しているか

社会 調べ学習で適当な方法で調べているか・調べた内容を整理する力(文章・図・グラフ)・資料(本・グラフなど)を上手に活用できているか・社会の知識を正確に理解しているか

体育 その単元の技術や技能・周囲と協力しようとしているか(短距離走なら、手の振りや前傾姿勢 コーナーでの内側に傾けた姿勢など)体育大会の練習や本番の様子・保健授業での意欲関心・保健授業での知識理解

図工 下書きなどの丁寧さ・筆使いが丁寧か・作品の発想が面白いか

などです。
参考にして、授業中に注意してみてください。
きっと子どもたちの頑張りが見つかってくると思います。
 

さて、みなさん。5月ももう終わりにさしかかりました。

今やるときがきました。
そうそれは所見です。

逆算してみてください。
7月20日あたりに通知表を渡す 
7月13日あたり通知表を管理職に提出 
7月上旬 個人懇談で忙しい
6月下旬 学習の成績をつけることに忙しい
6月中旬あたりから 水泳授業開始で忙しい
 

そうです。もう言っている間にこの忙しい一ヶ月間に突入するのです。
そんなときに、所見を書き始めるのは苦しいです。

なので、今始めるのです。今は比較的行事も少ないです。勉強も何単元かは
終わっているので、書きやすい時期でもあります。
また、体育大会があるならば、練習での様子も書けますし、
本番での頑張りも書けます。リレーの選手だったり、運動会の係だったり、とても書きやすいです。
遠足でも、役割などがあればそのこと書けたり、協力する場面も出てきやすいですね。


今の時点で書けない子たちも、あと一ヶ月もあるんですから、
よく注目して見ていくことができます。
また、水泳も始まるので、そのことも書きやすいですよね。

そう、1学期を折り返した今ならば、4月初めのことも思い出しやすいし、
これからのことはすぐに書けます。
後回しにすると結構思い出せなくなります。
とりあえず1人でいいので書き始めてください。
そうすると、所見を書かなきゃという意識が芽生えて、自然と子ども達の
頑張りも見つけやすくなると思います。


後で無理しなくていいように、計画的に始めましょう。




 

↑このページのトップヘ