華丸先生の連絡帳

学校の先生の生活を豊かに 学校現場をもっと元気に 楽しく平和な毎日を過ごすためのブログ

学校の先生の生活を豊かに
学校現場をもっと元気に
楽しく平和な毎日を過ごすためのブログ

タグ:教師の大学院

教師をしながら大学院に通う

Unknown

教師をしていると、ふと今やっていることは意味があるのか?効果があるのか?と考えてしまうことがあります。
教育の効果とは、とても見えにくいものですね。そこで、研究授業などでも行われていますが、アンケートなどを取り、授業の前と後で比較して、回答状況を比較したりすると思います。ですが、より科学的な方法で教育効果を測定したり、最新のカリキュラムや授業を開発したり、 そういった方法や知識を実践しながら学ぶ所が大学院です。
そして、大学院で求められることの一つとして論文投稿があります。

論文を投稿

自分のしてきたことを、多くの人に広めるために論文にまとめて、専門の学会誌に投稿します。
何十年も残るものなので、名を残すという意味でも大変有意義です。
もし、大学教員を目指したいならば、論文を書くことは必須になります。


論文を投稿してみた

まずはたたき台の文章を作ります。それを指導教官に確認してもらいました。
「この研究をやる意義が見えにくいから、○○することがどんな教育的意義があるか、引用文献を探しましょう」
なるほどと思い、ciniiだったりgoogle scholarだったり、論文検索サイトで関連論文をたくさん調べました。「分野的に国内よりも海外の方が文献が多いかもしれないね」あまり英語が得意ではないので、google翻訳を駆使しながら、なんとか和訳。和訳したものはデータで保存してフォルダ保存していきました。

論文の構成
・目的 どうしてその研究をするのか その研究の意義
・方法 どんな方法でその研究を行うのか
・結果 研究で得られた結果
・考察 結果から考えられること

論文の構成はこのようになっています。苦労したのは目的部分です。意義があるかを論理的に伝えていく必要があります。海外論文と国内論文を組み合わせて、作り上げていきました。
できては先生に添削してもらい、そのやり取りを半年くらい続けて、ようやく出来上がってきました。出来上がったときは少し感動しました。


ここからが本番


 しかし投稿して終わりではありません。そこから査読が返ってきて、また修正して送らないといけません。ここで査読が返ってくるのに時間がかかるので、自分のスケジュールに余裕を持って投稿しないといけません。基本2ヶ月以上はかかるそうです。学会誌にもよりけりです。


働きながら書くということ


働きながら書くことの良さはあります。授業実践のしやすさです。自分の学校でカリキュラムに組み込ませてもらうことができますね。しかし、同時に論文を書く時間を確保しにくいことがあります。周りの人にいつ書いているか聞いてみました。

○朝4時に起きて書く 
割と多かったのは朝型でした。夜は残業になったり、子どもを寝かしつけないといけなかったりとやることがあるからだそうです。このタイプの人が多かったです。

○土日にまとめて書く
平日は仕事で潰れるので土日に頑張るという人もいました。平日よりも長い時間を確保できますしね。

○スキマ時間を使う
電車の中で少し作業をする。など通勤時間で頑張っている人もいました。

かという、自分は。夜型なので夜にやっています。職場を出る時間を毎日○時と目標を決めて、それに向けて仕事を頑張り、職場を出たらカフェなどで作業をする。平日で2時間取れるかなといったところでしょうか。周りにはあまり夜やる人はいませんでしたので、ベーシックではないかもしれません。金曜日などは華金だ!という感覚で遅い時間までゆっくり論文を書いていました。

簡単にできますとは言い難いですが、とても楽しいです。しっかりと結果が出て、考察をして、そして実績として残していくことができます。査読結果も色んな視点から見てくれるので、考えの幅が広がります。是非、チャレンジしてみてください。その後(査読が返ってきてから)についてはまた更新したいと思います。






 

document_sotsugyou_ronbun_taba

修士論文の提出時期ですね。

毎年、3連休明けのこの時期に修士論文の提出がある大学院が多いです。
論文の提出先が学務課(学生課)であったり、指導教員であったりまちまちの場合が多く焦りますね。
年末・年始・3連休と論文の修正や、遅い人ですと引用文献をいれているこの時期です。

しんどいけど一生に一回の思い出になります。
 

最低200万は修了までにかかることが・・・。


修士論文は、あなたが働きながら(休職して)2年間学んだ成果の証です。
1年目は100万円近い学費を支払い(私学ですと130万円程度は最低かかります。)、2年目は60万から100万以上支払って、ときにより3年支払って修了に近づけたものですよね。

そして給与はあがらない。



働きながらの場合、勤務が終わると、猛ダッシュで大学に向かい、お昼は7時間目前にとる。
院の先生の場合は、出席もありますがやはりレポートもそれぞれにあります。
終わる時間は午後10時、家に帰ると日が変わる日常。
土日は、大学で論文・本を読む。合間にデータを取り論文指導を受ける。
もう寝る間をおしんで、職場の残った仕事をこなす。
この2−3年の経験は、貴重なものですね。
でも、給与はあがるわけではありません。

自己満足?いいえ、客観的に頑張っている証明がそれを示します。

修士号は取りやすい学位です。しかし、教員にとっては勤務後毎日2−3年間このような生活を送って取ることになる学位です。
これはほめられることだと思います。
大人になって指導される辛さやありがたさを感じ、自分が教員として子どもにどのように接するかを自省する機会になります。

あー書いていてかたくるしい

この記事を書きながら、堅苦しさを感じます。
でも、今現在仕事と並行しながら頑張っている方々、給与も待遇も何も変わらないのに子どものために時間とお金と命を削って、何よりも余暇も捧げて頑張っているみなさまの存在を取り上げてよかった!
私は、そんなみなさんが大好きです。
留年しても大丈夫!
大人の勉強です。お金はかかりますが、この経験に仕事の経験がのっかりあなたの人生を華やかにしていくことだと思います。
無理せず、おちついて!








 

↑このページのトップヘ