花伝書に書かれたことを体現


花伝書って言葉はよく聞きます。能楽師の方はこれを体現しているのだと思います。
能楽師のお話を聞いて私なりにまとめたことを書いておこうと思います。
なんだか
芸事の秘伝書みたいな感じがしますよね。全ての習い事にも通じる気がします。
直接お話を聞ける機会があり勝手に理解したものであることを分かっていただいてお読みください。

練習の時期


2から3歳で練習を始めるそうです。でも6歳までは台に立つなどの遊びが中心だそうです。
本舞台は数えの6歳から始まるそうです。
この日に入門を希望すると入りやすいと言う日があってそれは6歳6月6日だそうです。この時期はひたすら褒めて気を向かすれば良いそうです。
7歳から8歳になっていくと声出しをして行くそうです。声の限界まで出させるそうです。練習は体力的に120%は出させて消耗させるような練習方法を取るそうです。動きのパターンの習得をさせていくそうです。

少年期

少年期に入りますと自分で頑張れと突き放して行くそうです。メモや江戸時代の文献などを読んだり、元は読めたりするものでは無いので先輩に聞きながら読み解いていくそうです。
練習も次の稽古までに覚えてくると言うような指導に変わるそうです。
声変わりもあって、体の大きさが変わることもあり褒めてもらうことが減っていく時期になるそうです。
 
そこから10年ほどかけてずっと師匠から叱られると言うスタンスがあり我慢を習っていくと言うふうにも捉えます。修練です。

見出し

30代では 
35歳から36歳になるとここまでで1を一人前と言うふうにみなされるそうです。

油がのったときが注意


40代になると芸事に脂が乗りだす時期です。でも1番気をつけなくてはいけないと言うふうに言われています。自分ではこうしているつもりといった当てつけがましさが出やすい時期だそうです。
花伝書を超える80代になると若い人に勝つだけではなくてそのうちの1つだけ頑張ると超えることもある程度で捉えていくことが大切だそうです失敗をしてこけたとしても飄々とする動きと言うことが大切だそうです。

習い事もやっていくうちに好きな部分と嫌いなものも全てモザイク状に持っていると言うような気持ちを抱えて取り組んでいるそうです。

なんだかとっても自分たちの教育や学びと重ねあわせることができるお話だなぁと思います。